蚊取り線香、虫除けスプレー…たくさん出回っているけれど

蚊に一番効く虫除けTOP10

2015.08.05 WED


蚊対策グッズは研究が進み、その性能もアップしているが、効果やスピードでは古くからある蚊取り線香が一番実用的なようだ
暑い夏の楽しみといえば、海や山での楽しいレジャー! だが、その時について回るのが、うっとうしい“蚊”との戦いだ。昨年8月には約70年ぶりに「デング熱」の国内感染者が報告されたことも記憶に新しい。この病気は蚊がウイルスを媒介するため、今夏に再び感染者が出るのでは? と恐れられている。

そこで欠かせないのが虫除けグッズ。蚊取り線香に虫除けスプレー、捕獲器など様々なアイテムがあるが、なにを選べばいいのだろうか? 蚊対策用品の性能試験を行う「害虫防除技術研究所」を運営するモストップ社の取締役・白井良和氏に、グッズの効果をランク付けしてもらった。

〈蚊に効き目のある虫除けグッズ TOP10〉
■1位 蚊取り線香
「ピレスロイド系殺虫剤を使用しており、薬効が充満した部屋では、皮膚に止まっても蚊は血を吸う気がなくなります。風などの条件にもよりますが、5分から10分で蚊を殺すことができるでしょう」(白井氏、以下同)

■2位 熱気化タイプの殺虫剤
「リキッドなどの殺虫成分を熱で気化させ、その成分が空気中に広がることで蚊を退治するタイプです。効果は蚊取り線香と同じですが、薬剤が気化するまでに若干時間がかかります。ただ、蚊取り線香と比べると2、3分程度の差なので、火を使いたくないならこちらもオススメです」

■3位 スプレータイプの殺虫剤
「最近ではワンプッシュで殺虫成分を部屋に広げる殺虫剤もあります。ピレスロイド系殺虫剤を使用しているので効果は似ていますが、蚊取り線香などのように、薬効成分を散布し続けるわけではありません。窓が開いているような部屋では、薬効が薄まる可能性が高いですね」

■4位 虫除けスプレー
「忌避成分ディート(ジエチルトルアミド)を使用した虫除けスプレーは、塗布面に蚊が止まりにくくなり、止まってもすぐに離れるので血を吸われなくなります。ただ、あくまで塗付した面にしか効果がないので、ムラを作らないように、肌の露出した部分に塗り広げている必要があります」

■5位 網戸にスプレーするタイプの忌避剤
「強力な薬効成分によって、網戸に蚊が止まりにくくする効果があります。ただ、網戸を開けてしまえば蚊が部屋に入ってくるので、“虫を部屋に入れない”という網戸の機能を強化するといった製品です」

■6位 窓に吊るすタイプの忌避剤
「ピレスロイド系殺虫剤を使用していますが、窓が開いたような空間では薬効成分が広がるため、濃度的に蚊を殺すには至りません。ただ、窓に蚊が近づきにくくはなるため、結果的に部屋に入る蚊の量は減らせるでしょう」

■7位 ハーブキャンドル
「植物精油を使用した製品は、コスト面や安全面を鑑みると濃度を高くすることが難しいんです。キャンプなどでテントに蚊を近寄らせなくする用途が想定できますが、その効果はあまり長くもたないでしょう」

■8位 リストバンド型の虫よけ
「手首に蚊は止まりにくくなりますので、一定の効果はあります。しかし、手の甲などには普通に蚊が止まって血を吸ってしまうようです。特に屋外で利用する場合については、その効果はかなり限定的なものになるといえるでしょう」

■9位 電撃殺虫器
「光を発し、そこに寄ってきた虫に電気ショックを与えて退治するものです。しかし蚊は光に誘引されないので基本的には効果がありません。あくまでガやハエを駆除するアイテムです」

■10位 スマホの蚊避けアプリ
「超音波で蚊を追い払う製品は20年ぐらい前からありますが、蚊を近づけない効果はほとんどありません」

以上の結果を考えると、やはり正攻法だが屋内では部屋を閉め切ったうえで、蚊取り線香や殺虫剤を使用。屋外では虫除けスプレーをムラなく塗るのが、一番効果が期待できそう。

なお、こうした虫除け対策グッズは哺乳類に対しての安全性が確保されているため、注意書きなどがない場合には、使用方法さえ守ればペットや幼児の健康について配慮する必要はないとのこと。例えば、食事中に蚊取り線香の煙がテーブルに広がったとしても、神経質になり過ぎなくてもよさそうだ。

温暖化の影響で、蚊の生息域がどんどん北上しているという昨今。デング熱だけでなく、今後は様々な病気が蚊によって運ばれる可能性もある。「たかが蚊…」と思わず、しっかりと虫除け対策を行って夏を乗り切ろう。
(丸田鉄平/H14)

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