3人のセレクターが厳選!この酒にこの一曲!

酔いを深める「酒ノリBGMガイド」

2015.08.27 THU


シンガーソングライター・前野健太さんは、河島英五縛りの3曲を選んだ。「ショーケンとちあきなおみで燃えて、最後は本家で涙」(前野)。
いい音楽がかかればお酒も進むし気持ちよく酔える。盛り上がるのも楽しいし、しんみり歌に浸るのもいい。歌謡曲からロックまで、3人の選者がお薦めの3曲を厳選。飲み始めのほろ酔い気分で聴きたい曲から、ふらふらになった頃に聴きたい〆の1曲まで、順に紹介しよう。

●前野健太(シンガーソングライター)が選ぶ3曲
テーマ「スコッチを舐めながら河島英五に浸る」

【1曲目】「酒と泪と男と女(live)」萩原健一(1979)
~ショーケンのカバーで火を点ける~
「家飲みはスコッチ。グレンファークラス15年をストレートで。ちびちび舐めながらジャズ、といきたいところだが、やっぱり河島英五」(前野)。1曲目は彼の代表曲をショーケンのカバーで。

【2曲目】「夕焼け」ちあきなおみ(1978)
~ちあきなおみで燃え上がる~
河島英五がA面6曲を提供したアルバム『あまぐも』から、「夕焼け」。「この歌がまさにウィスキーの空のような感じで。浴びて酔ってふたたび青春のど真ん中へ」(前野)

【3曲目】「生きてりゃいいさ」河島英五(1980)
~最後は、本家を聴いて涙する~
「いまの時代に足りないのは河島英五だ。人は後ろめたさを抱えて生きている。その後ろめたさこそが色気なんだと彼の歌は教えてくれる。酒で落ちる夜。ホントにお洒落なのは、彼の歌」(前野)

選者・前野健太(まえの・けんた)
1979年埼玉県入間市生まれ。シンガーソングライター。2007年アルバム『ロマンスカー』でデビュー。2009年ドキュメント映画『ライブテープ』で主演。これまでに5枚のオリジナルアルバムを発表し、昨年『LIVE with SOAPLANDERS 2013 - 2014』をリリースした。


●桑原康行(Blue on Velvet 店主)が選ぶ3曲
テーマ「酒にちなんだ70~80s名曲歌謡」

【1曲目】「ヨコハマ・ホンキートンキー・ブルース」藤 竜也(1982)
~フローズンダイキリなんかで酔いしれたい~
俳優の藤竜也が作詞し、原田芳雄や松田優作をはじめ10人以上の歌手にカバーされた名曲。「歌手によって詞が変わりますが、オリジナルの藤竜也バージョンはフローズンダイキリです」(桑原)

【2曲目】「トロピカル ラブ」テレサ野田(1979)
~ラムベースのカクテルが似合う南国ムード歌謡~
沖縄出身の女優が歌うレゲエ調のラヴァーズロック。「ジャマイカで録音され、加藤和彦や坂本龍一が参加しています。歌詞にバカルディも出てくるし、この曲と合わせるならラムですね」(桑原)

【3曲目】「MONEY」浜田省吾(1984)
~マネーを掴んだら、この曲でドンペリ~
浜田省吾のライブの定番曲であり、「高級な酒=ドンペリ」というイメージを世に広めた曲。「ベッドでドン・ペリニヨーン♪ ってところが最高。うちの店にドンペリはありませんけど」

選者・桑原康行(くわはら・やすゆき)
高円寺の音楽バー、Blue on Velvetの店主。1970~80年代の歌謡曲を中心に1万数千枚のレコード・CDを揃え、リクエストされた1枚を一瞬で探し出す。驚異の記憶力を持つバーテンダー。(店舗:杉並区高円寺北3-1-11高円寺CUBEビル3F/営業21:15~28:00、日曜定休)


●石田俊一(Bar Isshee店主)が選ぶ3曲
テーマ「気分を高揚させるエクスペリメンタル・ロック」

【1曲目】「Ms Lot」CHARMING HOSTESS(2005)
~ファンキーな無国籍トラッドで乾杯~
女性声楽トリオを前身にした7人編成のトラッドファンクバンド。「アメリカのバンドですが、中近東やバルカンのムードがある。体が動き出すような楽しい感じで飲めると思います」(石田)

【2曲目】「MR.SLOWDEATH」BUTCHER BABIES(2012)
~重厚メタルでヘッドバンギング~
女性ツインボーカルのメタルバンド、1stEPより。「フロントの女性2人が滅茶苦茶激しいんですよ。イエーガーマイスターをショットで飲みながら頭を振れば、酔いも回ります」(石田)

【3曲目】「Rhythm & Sound」goat(2015)
~日本酒と人力ミニマルでチルアウト~
大阪の人力ミニマルバンドの2ndアルバムより。「抑えて抑えてゆっくり展開するので、落ち着きながら飲むのにいいんじゃないでしょうか」(石田)。最後は日本酒『タクシードライバー』で〆。

選者・石田俊一(いしだ・しゅんいち)
キャパ20人強なのに山本精一や大友良英ほか国内外の著名ミュージシャンがライブを行う謎のバーBar Isshee(バー・イッシー)の店主。ノイズバンドTransparentzのベーシストでもある。(店舗:文京区千駄木3-36-11千駄木センチュリー21 B1F/営業19:00~23:30、不定休)

(取材・文=宇野浩志)

  • Blue on Velvet店主・桑原康行さんは、歌詞に酒の名前が出てくる3曲をピックアップ。お店でいきなりリクエストしたにもかかわらず、10曲以上候補が挙がったのはさすが。
  • Bar Issheeの石田俊一さんは、国籍もジャンルも様々な3曲をチャンポンで。広く知られているバンドではないけれど、どの曲もめちゃくちゃかっこいいのだ。(ジャケット画像:goat 『Rhythm & Sound』)

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