緑茶、柑橘系、牛乳…口臭予防に効くというけど

巷の口臭予防法は科学的根拠なし!?

2015.09.02 WED


寝ている間は唾液の分泌が止まるので、朝に口が臭いのは当たり前のこと。寝起きの自分の(他人も?)口臭はあまり気にしても意味がないようだ
「殺菌効果のある緑茶を飲むといい」「グレープフルーツジュースなど柑橘系の飲み物が効果的」「牛乳を飲むと効果がある」――いずれも、巷で「口臭予防に効果的」とされている方法。一度は聞いたことがある人も多いのでは? でも、これらの対策、ホントに効果があるのだろうか?

「現在研究が進められているものもあるので一概には言えませんが、今の段階で口臭防止効果があると断言できるものはほとんどありません」

こう教えてくれたのは、慶友銀座クリニックの大場俊彦院長。例えば、緑茶に含まれるカテキンに殺菌効果があるのは間違いないが、それが口臭に効果的かどうかは今後の研究成果次第というわけだ。

「消毒液などを口に含んで殺菌する人もよくいますが、それもあまりおすすめできません。消毒液が口臭の原因となる細菌を殺してくれるのは事実ですが、同時に口内に必要な菌も殺してしまい、口内を健全に保つことが難しくなってしまいます。応急処置的に使うならまだしも、口臭を気にするあまり頻繁に消毒液を利用するのは避けるべきです」

どうやら、一般に言われる口臭予防法はあまり意味がないようだ。では、どうすれば口臭を予防できるのか?

「唾液の分泌を促すことです。唾液は口内に必要な菌だけを残して不要な細菌を殺してくれる、“最強の消毒液”だと言われています。ですから、食後にガムを噛むのは効果的。唾液の分泌が進み、口臭を防ぐことができます。また、歯磨きの方法を間違っている人も多い。歯の表面をいくら磨いても意味がありません。楊枝などを使って歯の間の食べかすをしっかり除去するようにしましょう」

一般的な口臭は、歯の間に挟まった食べかす原因のことがほとんど。細かい食べかすが口内に残っていればいるほど“口が臭い人”になってしまうというわけだ。

「ただ、口臭に悩む人の大半は歯周病など歯の病気が原因です。他には蓄膿症や慢性扁桃炎など喉・鼻の病気ということもある。こうした場合はきちんと治療をすれば口臭の問題も解決します。気になる人は、口臭に理解のある歯科や耳鼻咽喉科を受診してみるのが一番だと思いますよ」

とはいえ、そもそも口臭は自分ではわかりにくいもの。そこでセルフチェックする方法を教えてもらった。

「大きめのコップで口と鼻を覆って少し口で呼吸をして、コップの中にたまったにおいを嗅いでみればわかります。ここでくさいと感じたら、まずは医師の診断を受ける。そのうえで問題がなければ、歯磨きの方法を見なおしてはいかがでしょうか」

なかなか気付きにくい自分の口臭。まずはセルフチェックをして気になるようなら病院へ…が、最も効果的な口臭対策のようだ。
(鼠入昌史/Office Ti+)

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