「中秋の名月」って何するの? どこで楽しむの?

都内の“お月見”イベント5選

2015.09.23 WED


月見団子や収穫物は、収穫の神への供え物。供えることで神の力が宿るため、祝った後はすべて残さずに食べることでパワーを取り込むことができるそう
9月の行事といえば“お月見”。9月の中頃・十五夜の月を「中秋の名月」と呼び、眺める美しい風習だ。だが、そもそも“お月見”とは何を祝う行事なのだろうか? 和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらった。

「平安時代に中国から伝わってきたもので、当時は水面に映る月を眺めながら雅楽や歌を楽しむ優雅な行事でした。江戸時代に入ると庶民に広まり、秋の収穫を祝う行事に変化していったのです。そのため、稲穂に見立てたススキや里芋やサツマイモなどの収穫物を供えます。月見団子は丸い月に見立てたものですが、里芋に似せて作られたという説もあるんですよ」

ちなみに、今年の十五夜は9月27日。いわゆる十五夜とは旧暦の8月15日を指し、現在の暦にあてはめて行うため、毎年同じ日付とは限らない。月の満ち欠けよりも暦に合わせるため、必ずしも満月の日でもないという。実は、今年も満月が見られるのは翌日の28日だという。それにしても、供え物を準備しなくてはいけないし、お月見って大変そう…。

「月は陰で支えてくれるものの象徴なので、収穫を祝うという意味を知り、食べ物や元気に過ごしていることに感謝する気持ちを持てば十分です。独身男性なら、ベランダや窓辺で月見酒を楽しむのもおすすめ。日本は稲作信仰があるため、米で作られたものを神様に供え、その供え物を食す習わしがあります。だから、お酒は日本酒がベスト。里芋の料理や月見団子を肴にするとお月見らしさが出ますね」

月見酒を楽しむなんて風流! どうやら最近は、気軽にお月見に触れられるイベントも開催されているようだ。そこで、東京都内で開催されるお月見イベントを5つ集めてみた。

■東京タワー「お月見階段ウォーク」
9月27日(日)※雨天中止
約600段の外階段を、27日だけ夜間開放するイベント。月明かりの中、大展望台まで上ることができる。355段目付近の踊り場にはススキや月見団子が飾られ、雰囲気もアップ。

■東京ヴァンテアンクルーズ「十五夜鑑賞&秋の旬を楽しむビュッフェ」
9月27日(日)※予約は25日(金)まで
旬の食材をふんだんに使った料理が楽しめる東京湾クルーズ。潮風を浴びながら、オープンデッキで中秋の名月を眺める。贅沢でロマンチックな夜になりそうだ。

■向島百花園「月見の会」
9月26日(土)~28日(月)
夕方から夜にかけて、絵行灯の点灯や茶会、琴の演奏など、様々なイベントを開催。月に照らされた庭園で、穏やかなひと時を過ごすのも風情がある。

■岡本公園民家園「十五夜の月見団子作りと解説会」
9月27日(日)
世田谷にある公園で行われるのは、月見団子作りの教室。江戸時代の農家を再現した民家園で、月見団子を作り食す。タイムスリップしたような十五夜を過ごせるだろう。

■日本科学未来館「中秋の名月 未来館でお月見!2015」
9月19日(土)~9月27日(日)まで
月の表面データを映し出したシンボル展示Geo-Cosmos、月隕石研究の第一人者・荒井朋子氏のミニトーク(27日のみ)など、月にまつわる展示やトークイベントを開催。

「月を眺めてひと息つき、日頃の生活を振り返ったり、自分を見つめたりする時間にしてほしい」と三浦さん。十五夜ぐらいは日頃の忙しさを忘れて、ゆったり過ごしてみては?
(有竹亮介/verb)

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