身体にまつわる都市伝説 第255回

1日2杯のコーヒーで死亡率1割減

2015.09.30 WED

身体にまつわる都市伝説


コーヒーを1日2杯飲むと、コーヒーを飲まない人に比べて死亡率が男性で10%、女性で15%低下する。コーヒーは身近な健康飲料なのだ (写真提供/kouchan / PIXTA)
朝起きたら、眠気覚ましのコーヒーをまず1杯。さらに、仕事のお供にコーヒーをまた1杯。ランチのあとにもまた1杯…という具合で、気がつけば毎日けっこうな量のコーヒーを飲んでいる。

だから、時折テレビなどで「コーヒーは○○に効く!」といった話題が出ると、なんだかホッとしてしまうのだが、一方で飲み過ぎると胃を荒らすという噂も耳にする。実際のところ、コーヒーは健康にいいのか悪いのか。医学博士の浦島充佳先生に聞いてみた。

「コーヒーの健康効果については長年議論されてきましたが、近年になって、1日2杯以上の摂取で死亡率が下がるという明確なデータが出ています。気軽に生活に取り入れやすい飲料ですし、好きな人はどんどん飲むべきでしょう」

これはコーヒー党には嬉しい言葉。かくいう浦島先生自身も、多い時は1日に10杯もコーヒーを飲んでいるというから心強い。

「これは米国立がん研究所が51~70歳の男女、40万2260人を対象に行った調査で明らかになったものです。1日に飲むコーヒーの量と13年間にわたる死亡率を分析したところ、コーヒーを飲まない人と比べた場合、1日2杯以上飲む人の死亡率は男性で10%、女性で15%低下することが判明したのです」

興味深いことに、死亡率の低下はノンカフェインのコーヒーでも同様に認められたという。

「これはコーヒーに豊富に含まれるポリフェノールの効果でしょう。ポリフェノールは体内の活性酸素を取り除く抗酸化物質。1杯あたりおよそ300mgのポリフェノールが含まれており、これは同量の赤ワインとほぼ同じ数字です」

ちなみに浦島先生によれば、他の実験では心筋梗塞や脳卒中による死亡率の低下も認められたという。これからは安心して、ますます美味しいコーヒーが楽しめそうだ。
(友清 哲)

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