細かいテクニックの前に覚えておくべき基本のキ

上手に子供を撮影するための五箇条

2015.10.18 SUN

格好いいパパに!オトコの子育て道場


「画作り」の一例。積み木は色、大きさ、子供との位置関係を考え、よりよい“背景”となるように何度も調整した結果この位置に。さらに連続シャッターを切ることで、子供の表情もベストなものを選択できる 画像提供:かぼふぉと
一昔前に比べ、高性能なカメラが手に取りやすい価格で買えるようになりました。しかし、それでも難しいのが子供の撮影。なかなか正面を向いてくれないし、勝手に動くし…。それに実際の我が子はとても可愛く思えるのに、写真に収めるとなんだかイマイチな感じに写ってしまうこともあるんですよね。ピントや露出など細かい撮影技術より、もっと根本的ななにかがダメな気が…。

そこで、七五三、お宮参りなどの出張撮影で数多くの子供の写真を撮ってきたカメラマンの大久保 聡さん(かぼふぉと)に子供撮影の基本について押さえておくべき五箇条をアドバイスしていただきました。


1)
●子供も風景もと欲張らない
人物写真としても風景写真としても完璧、そんな欲張った写真を撮ることはできません。良い風景に出合ったら、風景をメインにした写真と、子供をメインにした写真を別々に撮ればよいのです。子供をメインに撮影するからと背景をおざなりにしてよいということではありませんが、慣れないうちは背景をシンプルなものにするか、ぼかしてしまうのが簡単な解決法です。また、屋内であれば、例えば「背景に困ったら子供は真上から撮る」という逃げの手もあります。家の中に物が多く雑然としているなら、床をシンプルな背景ととらえるんです。見下ろされることで、子供も不思議がってこちらを向いてくれますよ。

2)
●印象を変えるためにはカメラの目線を使い分ける
子供と同じ高さの目線で撮影することがよく勧められますが、本来は使い分けるべき。子供の目線より下から、見上げるように撮影するとたくましさ、成長を感じさせる写真が撮れます。反対に見下ろすように撮影すれば、可愛らしさ、幼い感じが出せるんですよ。

3)
●「逆光」を悪条件とは思わない
昔はよく「逆光は避ける」と言われたものですが、今のカメラではそれを意識する必要はありません。むしろ、晴れた日の順光撮影こそ、顔に影ができやすくなりますし、子供もまぶしそうな顔になるだけなので避けるべき。斜めからの光、または逆光で撮る方がよいですね。逆光でどうしても顔が暗くなってしまうようであれば、カメラの「測光方式」の設定をカメラの説明書を参考にして変えてみては。

4)
●キメ写真ばかりを撮ろうとしない
カメラ目線の写真を撮ることに必死のお父さんがいるようですが、こうした正面の写真ばかりのストックでは後で見返したときに案外つまらないと感じるもの。斜めから見た顔、泣いている顔、カメラの方を向きたくないとすねている顔など、真正面からのキメ顔以外の写真の方が後になって良い思い出になったりします。たまには顔も写し込まず、足だけに寄ってみたり、オモチャだけを写してみるなどしておくのもよい思い出の記録になります。

5)
●絵を描くように写真を撮る意識を持つ
あなたの写真は「単なる視界に入ったものの記録」にとどまっていませんか? 同じ場所でも、構える位置、カメラの向きを変えることで背景に邪魔なものを入れずにすんだり、邪魔だと思っていたものに意外な効果を持たせたりすることもできます。また、子供を写真のどこに配置するかでも背景の効果は大きく変わります。「画作り」という言葉があるように、写真も背景にこだわりを持ち、絵画のように「作る」意識を持つことで良いものになっていきます。


以上が子供を上手に撮るための基本的な五箇条ですが、大久保さんからはこんなアドバイスも。

「特に運動会や学芸会などでの場面では、お子さんをカメラに収めることに必死な親御さんがいます。ああした撮影は難しくかかりっきりになりがち。撮影はほどほどに、自分の目に焼き付けるのも大事だと思いますよ」

ファインダー越しにではなく、自分の目に我が子の姿を焼き付ける。今回のアドバイスを実践して撮影が上達すれば、その余裕も生まれるそうですね。

  • あえて顔まで入れない、子供のお気に入りのグッズを中心にした写真も押さえておきたい
    画像提供:かぼふぉと

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト