40代のアク抜きダイエットテク

痩せた人こそ危険? 『エイリアン脂肪』の恐怖

2015.11.21 SAT


昔は痩せていたのに、このところ下腹がぽっこり出てきたという40代男性は多いはず。もしかしたら、その原因は心臓付近にまとわりついた『エイリアン脂肪』かもしれない。ダイエットの妨げとなるだけでなく、自覚症状もないまま、突然死を招くおそれもあるという『エイリアン脂肪』が増えてしまう原因や、効果的に取り除く方法について、池谷医院の池谷院長に聞いた。

■■今回のアドバイザー
池谷医院 院長
池谷敏郎さん

医学博士。東京医科大学医学部卒業後、東京医科大学病院第二内科に入局、血圧と動脈硬化について研究する。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科・循環器科、現在も臨床現場に立つ。テレビ番組『駆け込みドクター』ほか『林修今でしょ!講座』、『世界一受けたい授業』などに出演、わかりやすい医学解説が好評を博している。

■突然死の一因ともなる心臓付近に付着した脂肪

池谷さん「エイリアン脂肪とは、『心臓周囲脂肪』のこと。冠動脈の動脈硬化を急速に進行させて、狭心症や心筋梗塞と言った突然死の原因となる病気に関わる存在とされています。その様子がまるでエイリアンが体内に侵食していくようだということで、このように名付けられました。

エイリアン脂肪が心臓付近に付着する原因は、生活習慣にあります。既にメタボの人はもちろん、現段階で太っていない人でも要注意。生活習慣が乱れ、暴飲暴食、運動不足の生活を送ると、余分な脂肪は内臓脂肪として蓄積されていきます。ところが、もともと太っていない人は内蔵に脂肪を貯めることが苦手です。そのため、本来溜まる場所ではない心臓の周囲に脂肪が蓄積してしまいやすいのです。これがエイリアン脂肪の正体です。

これまで、動脈硬化は心臓を養う血管である”冠動脈の壁の内側”から、血液中の白血球やコレステロールなどが入り込んで出来ると考えられていました。しかし、近年になって心臓周囲の脂肪組織から毛細血管が伸びて、 “冠動脈の壁の外側”から、炎症性サイトカインという毒素が送り込まれることでも、動脈硬化になることがわかってきたのです。しかも、主にこのようにして出来る動脈硬化は進行が早いともいわれます。冠動脈の動脈硬化が原因で、若くして心筋梗塞を発症し、突然死する危険性すらあるので、エイリアン脂肪には特に注意したいところです。心配な人は、一度心臓MRIを受けるのもいいでしょう」

■昔太っていなかった人は特に要注意。正しい生活習慣が重要

池谷さん「エイリアン脂肪がつくということは,内臓脂肪も溜まっていることを意味します。そのため、年とともに下腹が出て来たという、いわゆるメタボの人は注意が必要です。メタボの原因は暴飲暴食と運動不足。突き詰めると、過食と運動不足の原因には睡眠不足や不規則な生活習慣があります。

つまりエイリアン脂肪を防ぐには、正しい生活習慣を心がけることが大事です。過食をさける、運動不足を解消する、睡眠時間の確保や規則正しい生活をする。これに尽きます。また、炭水化物は加熱しない物を食べるのも効果的です。一度熱を加えてから冷やされた澱粉(炭水化物)は、レジスタントスターチとなって難消化性となるためです」

■最後にアドバイザーからひと言

「生活の中で歩くことに加え、内臓脂肪の減少作用が期待される『オメガ3系』の油、EPA、DHA、エゴマ油、アマニ油などを適量とることも、エイリアン脂肪対策として役立ちますよ!」

記事提供 / 素晴らしきオトナたちへ。モテるオトナの悦びを。[editeur エディトゥール]

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