よく聞くウワサを専門家がジャッジ!

青汁、魚は×? 花粉症対策の真偽

2016.01.30 SAT


最も手軽かつ確実に効果がある花粉症対策は…やはりマスクの着用が一番!? 写真/PIXTA
花粉症患者にとってツラい季節が到来。本格的な花粉の飛散に備えて様々な対策をしてはいるものの、はたして本当に効果があるのかはちょっぴり疑問…。というわけで、一般的な花粉症対策の効果を、NPO花粉情報協会理事長・今井 透先生と、日本橋大河原クリニック・大河原大次先生の2人に、専門医(いずれも耳鼻咽喉科)の視点からジャッジしてもらった。
※判定方法/5段階評価(星5つ★★★★★ ※★が多いほど効果アリ)


●対策1)「マスクを着用する」 →評価:★★★★☆

「花粉症対策の大原則は“花粉を体内に取り込まないこと”。マスクで口と鼻を物理的にシャットアウトするのは大変有効です。顔とマスクの間に隙間ができないよう、立体構造で顔にフィットするものを選びましょう」(大河原先生)

「適切にマスクを着用すれば、鼻から入る花粉の約90%は防御可能です。また、花粉症用のゴーグルを併用するとより有効。コンタクトレンズの利用者は、メガネに替えた方がよいとされています」(今井先生)

●対策2)「ツルっとした素材のコートを着る」 →評価:★★★☆☆

「ナイロン素材などは、花粉を室内に持ち込むリスクをある程度減らせます。ちなみに、綿や化繊に比べて花粉が付着しやすいのが、ウール素材。花粉症患者本人だけでなく、家族の協力もポイントです」(今井先生)

●対策3)「家に入る前に、服の花粉を叩いて落とす」 → 評価:★★☆☆☆

「残念ながら“してもしなくても、たいして症状は変わらない”ことを実証した研究データがあります。室内の場合、花粉は床に落ちるので、鼻や口から吸い込むリスクは意外にも少ない。それほど神経質にならなくてもいいでしょう」(大河原先生)

「花粉を叩き落とす際、余計に花粉を浴びる可能性が。コロコロ(テープ)を使う、脱いだコートに大きなビニール袋をかぶせるなどの方が有効でしょう」(今井先生)

●対策4)「ふとんや洗濯物を外に干さない」 →評価:★★★☆☆

「基本的には部屋干しが安心ですが、ふとんは取り込んだ後に必ず掃除機をかければOKです」(大河原先生)

「外に干すよりも乾燥機の使用をおすすめします。どうしても外に干したい場合、なるべく花粉飛散の少ない日を選んで。雨の翌日や最高気温が高い日は花粉の飛散量が多く、干すにはあまり適していません」(今井先生)

●対策5)「症状が出る前に抗アレルギ-剤を服用する」 →評価:★★★★★

「症状が出てからではなく、早めに薬を服用しておくのは正解です。ベストなタイミングは、花粉の飛散が始まる2週間前(2月初め頃)。1月から服用するのは早すぎてあまり意味がありません。薬を怖がる患者さんも多いですが、最近は“眠くならない処方”に改良されているなど、使いやすいものもあります」(大河原先生)

●対策6)「“バナナ”や“青汁”を摂ると症状が緩和する」 →評価:☆☆☆☆☆

「残念ながら医学的な根拠がない、ただの迷信です。バナナも青汁も、なんとなく健康にいいイメージがあるので、単純に気持ちの問題ですね…」(大河原先生)

●対策7)「“肉より魚”中心の食生活に変える」 →評価:★☆☆☆☆

「花粉症への直接的な効果は確認されていません。ただし、魚に含まれるEPAやDHAなどの成分には、免疫の働きを正常にしてアレルギー症状を抑える効果があるようです。理論的には効果がある可能性もありますが、即効性には期待できないでしょう」(今井先生)

●対策8)「ミント系のガムを噛む」 →評価:★★☆☆☆

「花粉症そのものが治るわけではありませんが、鼻にはミントに対する受容体があり、一時的に鼻づまりが軽減する可能性があります」(今井先生)

「医学的な検証はされていませんが、あながち無意味ではないと思います。アロマテラピーなども同様ですね。香りで自律神経がととのい、心理的にリラックスすることで、症状が緩和される可能性はあります」(大河原先生)

よく耳にする花粉症対策の中には、根拠のないものが紛れていることもしばしば。やはり「マスクの着用」や「早めの服薬」といった王道の対策ほど、効果が高いようだ。飛散開始に備えて、ぬかりのないご準備を!

(池田香織/verb)

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