新生活に要確認!歯磨きの“そもそも”なギモン

要注意!20~30代に歯周病警報発令中

2016.03.31 THU

新生活に要確認!歯磨きの“そもそも”なギモン


口臭の悪化など、様々なことを引き起こす歯周病は、実は20代、30代にとってもヒトゴトではなかった! 「最終的には歯が抜け落ちるなど、進行すると重い症状を引き起こすので、菌が増えないように毎日ケアを続けることが重要です」(斉藤院長)
イラスト/グレートインターナショナル
「毎日歯磨きをしているし、20代(30代)だし、まだまだ先のことでしょ」と、歯周病を甘く見ているキミ、歯科医でマークシティ酒井歯科室・院長の斉藤義章さんによると「20~30代で予備群まで含めるとほとんどの方が歯周病の感染に該当するのではないでしょうか」とのこと! ヒトゴトではなかった、歯周病のことやそのケア方法を調査。

歯磨きの方法改善が、歯周病ケアの近道!



「年配の人がかかる病気」…歯周病にそんなイメージを持っている人も多いはず。でも実は大きな間違いで、斉藤さんによると「歯周病の原因となる歯周病菌は、20代や30代でも、誰もが保菌していると考えてまず間違いありません。でも、症状が出るまではその重大さに気付かず、ケアを怠ってしまう人が多いですね」とのこと。ところでそもそも、歯周病にはどんな症状があるの?

「初期段階としては『歯肉炎』です。歯茎に炎症が起き、ブラッシングの際に出血しやすくなります。歯茎に腫れを感じたら、まず歯周病菌によるものと考えていいでしょう。症状が進むと、炎症がひどくなり出血することが多くなります。また、歯と歯茎の境目あたりに損傷が出はじめると、冷たい水を飲んだ時にしみる『知覚過敏』になります。さらに症状が進むと、歯がぐらつき、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまいます。また歯周病の影響は歯だけにとどまらず、身体の免疫力の低下などにつながるともいわれており、それによって他の病気を発症することも」

そ、そこまで大ごとにつながる可能性があるとは…。歯周病って、思っていた以上に恐ろしいものなんですね。

「普段からある程度口の中をキレイに保っていれば、症状は少しずつしか進行しないので、警戒するのが難しいという面もあります。しかしどんな環境で育ったとしても、ほとんどの人が歯周病菌を保菌していると考えられるので、日ごろから常にケアを続ける必要があります」

それって、歯磨きさえしていれば大丈夫! …ということじゃなさそうですね。

「そうですね。きちんとしたケアができるかは『どんなふうに歯磨きをするか』で決まります。歯周病の症状を進めてしまうプラーク(歯垢)をきちんと除去する歯磨きは、実はかなり難しく、それなりの練習が必要です。歯磨き後にプラークがどれくらい除去できているかを調べるPCR(プラークコントロールレコード)という方法があるのですが、『毎日念入りに磨いている』と自負している人でも、磨けているのは歯全体の5割程度です。当医院では、歯周病をケアするためにも、全体の8割を磨けるようになることを目指すトレーニングを実施しています。きちんとした歯磨きを習得するまでには、早い人でも2カ月くらいの練習が必要になります」

練習をしていない普段の自分の歯磨きなんて、かなり不十分なんでしょうね。不安…。しかも、良い磨き方を習得するには結構な時間がかかるんですね。

「はい。特に、歯周病の原因菌が潜む『歯周ポケット』をきちんと磨きつつ、歯全体もくまなく磨けるようになるには、やはり技術が必要です。また、その正しい歯磨きを継続することも必要になります。実は残念なことに、歯周病による歯と歯茎へのダメージは元には戻せないんです。できるのは進行を止めたり、遅らせたりすることのみ。ですから、できるだけ若い頃から歯周病をケアするための正しい歯磨き行うことが大切なわけです」

おお、それは急がないと、ですね。でも、今すぐその「正しい歯磨き」をマスターしたいものの、練習する時間がなくて…。

「そういった場合は、電動式の歯ブラシがオススメですね。専門的にしっかりと開発しているメーカーのものであれば、不慣れな人が手で磨くよりもはるかに効率よくプラークを除去したり、歯周ポケットを磨いたりすることができるので、歯周病のケアにも効果的です。誰でもすぐに合格点の歯磨きができるので、やはり有効ですよ」

今まで、自己流の歯磨き方法でなんとなく安心していた人も多いはず。でも今回、それでは十分ではないことが判明! 手遅れになる前に、歯周病をケアするための正しい歯磨きをスタートしよう!

取材協力・関連リンク

ブレイクフォト