基礎体温が影響しているらしい

「生理前に眠くなる」の真相とは

2016.03.17 THU

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きちんと寝ているつもりなのに、なんとなくすっきりしない。生理前のそんな悩みに、体温が関係していたとは驚きです 画像提供/Taka / PIXTA(ピクスタ)
生理前に、昼間眠くて仕事に集中できない…という経験はありませんか? 周りの女性と話しても、生理前に強い眠気を感じるケースは多いようですが、これには女性ホルモンが関係しているのでしょうか? イーク表参道の産婦人科医・高尾美穂医師に聞きました。

「若い女性では、生理周期が眠りの深さに影響を及ぼすということは無いというデータは出ています。そのため、女性ホルモンがこの時期の眠さの原因になっているわけではありません。それなのになぜ、生理前や生理開始直後の頃に、昼間眠くなるという声をよく聞くのか。その理由として、基礎体温が影響しているのではないかと考えられます」

女性ならご存じのとおり、基礎体温は、きちんと排卵がある場合には、低温期と高温期に分かれています。女性ホルモンのエストロゲンによって卵胞が成長し、排卵すると、今度は妊娠を継続させるための女性ホルモン・プロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンは妊娠を継続させる役割を持つ女性ホルモン。高尾先生いわく「卵を温めようとするにわとりと同じように」体温を0.3~0.5度程度上昇させ、次に生理が始まるまでは高温期になります。その後体温が下がって生理が始まり、次に排卵するまでは低温期が続きます。

「そもそも体温が下がっていくときに眠りにつきやすいことは知られています。だからこそ寝る時間の少し前に、入浴でからだをあたためたり、少しヨガなどでからだをほぐしたあとに眠りにつくことはたいへん理にかなっていること。しかし、基礎体温の高温期では入眠時も体温が下がりにくい状態が続くこともあり、夜中に目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまったりと、眠りの深さは変わらなくとも実質的に普段よりもよく眠れていないということが起こるかもしれません。そのために、生理前から生理が始まってすぐの頃には、昼間眠気が残るということが考えられます」


また、もう1つ考えられる原因があるのだとか。

「プロゲステロンは体の中でアロプレグナノロンという物質に変わります。この物質は、GABA受容体に作用し鎮静効果を示すことが神経内分泌学の世界ではすでに知られているのです。プロゲステロン分泌の盛んな月経前に眠くなるのは、このアロプレグナノロンの影響も大きいかもしれませんね」

つまり、この時期の眠気は、実はよく眠れていないことによる睡眠不足や鎮静作用のある物質が増えることによる影響が考えられるということ。どうしても昼間眠い時には、昼休みや移動中などに10分、15分だけでも昼寝の時間をとるなど、上手に調整しましょう。無理せず仮眠をとる方が、仕事の効率もきっとあがるでしょう。

(相馬由子)

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