英大学の研究チームがマウスでの実験に成功

「精子だけで赤ちゃん」研究進展も期待と倫理観が交錯

2016.09.19 MON

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もしも精子だけで赤ちゃんができるようになったら、男女の概念はどうなる?
イギリスの研究チームが、精子だけで赤ちゃんができるようになるかもしれないという研究結果を発表。ネット上では、期待と倫理的な観点から意見が交錯し、話題になっている。

BBCによると、イギリスのバース大学の研究チームが、マウスの精子と擬似胚細胞を結合させて、赤ちゃんを作ることに成功。生まれたマウスの寿命はほかのマウスと変わらず、繁殖することもできたという。

この実験に使われた疑似胚細胞は、未受精卵を薬品で変化させたもの。もともとは卵子であったものだが、機能的には皮膚細胞といった通常の細胞に近いものだという。

現時点では、精子だけでの生殖が可能となったわけではないが、今後この研究が進めば、卵子を必要としない生殖が実現する可能性もある。たとえば皮膚の細胞など普通の細胞と精子を結合させることで、新たな生命が誕生するかもしれないのだ。

研究者の1人は、人への応用に関しては「推測、空想の域」と強調しているようだが、生殖に対する考え方を根本から変えかねない研究だけに、ツイッターでは、

「これは!すごい時代にきたなぁ」
「結構すごい発見なんじゃないか」

と、多くのネットユーザーが驚がくしている。また、ただ驚くだけでなく、様々な見解も寄せられ、

「色々懸念事項はあるにせよ、LGBTの尊重が叫ばれる世の中にあって、精子だけor卵子だけで子供が出来るというのは色んな概念を変えるのかもしれないなぁとは」
「精子だけで赤ちゃん、か なんか女性として存在する意義を否定されたようで嫌だな…」
「倫理的にはどうかなーって思うけど技術としては必要になるんじゃないかね。遺伝子操作のコーディネイターも時間の問題かね」
「しかし、子宮を提供する代理母の問題があるワケで。人間への応用は倫理的困難をクリアしないとできないね」

と、多様性が求められる社会では有用な技術となりうるが、その一方で倫理的な問題を指摘する声が多かった。

代理母出産や卵子提供、あるいはクローンなどもふくめて、生殖に関する技術は、宗教や文化によって是非を巡って様々な考え方がある。今回の研究もまた同様で、技術面だけでなく、倫理的な問題として議論されることになりそうだ。
(小浦大生)

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