成人女性の4人に1人! 妊娠への影響は…

子宮筋腫があると、妊娠しにくくなるって本当?

2017.02.27 MON

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子宮筋腫は、悪化するまでは特に自覚症状が無いので気付きにくいもの。でも、早めに見つけて経過を見ていくほうが安心のようです
写真:Rina/PIXTA(ピクスタ)
成人女性の4人に1人がかかるともいわれる“子宮筋腫”。大きくなっていなければそのまま経過観察となる良性の腫瘍ですが、不妊の原因になるという噂もあります。では、妊娠を希望しているのに子宮筋腫が見つかった場合、どうすればいいのでしょうか? 産婦人科医の疋田裕美先生に聞きました。

「子宮筋腫には、できる部位によって大きく3つの種類があります。子宮の筋肉層にできる“筋層内筋腫”、子宮の外側に飛び出したようにできる“漿膜下(しょうまくか)筋腫”、そして“粘膜下筋腫”です。そのうちの粘膜下筋腫は、子宮の内側にぽこっと筋腫が出ているので、着床しにくく妊娠を妨げる可能性があります。妊娠を希望している人で、生理が重くなるなどの症状が見られたり、妊娠反応があるのに流産してしまったりする場合には、手術を勧める医師が多いと思います」

どの種類の筋腫も、それほど大きくなっていなければ、妊娠への影響は少ないそうです。

なお、粘膜下筋腫の手術方法としては、腹部を切らずに子宮口から挿入する“子宮鏡”で行うこともできます。この方法だと体への負担も少なくて済むとか。

「もし妊娠してから子宮筋腫が見つかった場合も、必ずしも手術をしなければならないわけではありません。また、妊娠中は出血が多くなるので、できるだけ手術を避けようとする医師が多いと思います。しかし、筋腫が大きい場合は、お産の時に子宮が収縮するのを邪魔することがあります。また、赤ちゃんが大きくなるにつれて血流が悪くなり“変性”を起こす可能性があるので手術する場合もあります」

変性とは、血流が悪くなって筋腫の細胞の一部が壊死する、筋腫の中で出血やうっ血が起こるなどの状態をいい、それが原因でお腹が張ったり、早産を引き起こしたりすることもあるそう。変性を起こすのは、筋腫が5~6cm以上になっている場合が多いそうです。

「妊娠してからあまりにも大きい筋腫が見つかるのは、できるだけ避けたい」と疋田先生。そのためには、定期的に婦人科検診を受けることが大事だそうです。なお、婦人科検診では、子宮頸がんの細胞診や内診を行いますが、小さいうちに筋腫を見つけるためにはエコーの検査も一緒に受ける必要があるとのこと。将来的に妊娠を希望している人は、きちんと毎年受けたいですね。

(相馬由子)

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