痛みを引き起こす“プロスタグランジン”が関係?

歯周病があると「早産リスク」が高まるって本当?

2017.03.12 SUN

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最近では、母子手帳をもらうと母親の歯科検診を記録するページもついていることが多いようです
写真:Graphs/PIXTA(ピクスタ)
妊娠と歯の関係で気になるのが「歯周病がある人は早産しやすい」という噂。一説によると、歯周病があると早産のリスクは通常の7倍ともいわれていますが、本当なのでしょうか。産婦人科医の疋田裕美先生に聞きました。

「歯周病があると早産のリスクが高まる傾向がありますが、はっきりとしたメカニズムはまだわかっていません。しかし、原因の一つにはなりうるということで、妊婦さんに歯周病がある場合には、早めの治療をおすすめしています」

歯周病が早産のリスクを高めるのは、プロスタグランジンという物質が関係しているといわれています。プロスタグランジンは体の中の炎症がある場所で分泌されて痛みを引き起こすなどの作用がありますが、子宮を収縮させる作用がある物質でもあります。

歯周病がある場合もプロスタグランジンが出るためて、それにより子宮の収縮が起こると考えられているのです。

さらに、妊娠中は女性ホルモンの変化により、虫歯にもなりやすくなるとか。

「妊娠中は女性ホルモンの影響で唾液の分泌が減ります。唾液が少ないと虫歯になりやすくなるため、妊娠を希望しているなら、事前に歯科検診を受け、虫歯や歯周病がある人は早めに治しておくといいでしょう」

特に妊娠初期につわりがひどいと、しっかり歯磨きができなかったり、歯の治療を受けるのも辛かったりする時期が続くため、虫歯を進行させてしまうこともあるそうです。

歯の健康は妊娠、出産を控えた女性に欠かせないもの。さらに、出産直後は赤ちゃんのお世話で忙しく、歯磨きを手早く済ませたり、歯科受診が難しかったりすることも多いです。妊娠する前から歯の定期検診は欠かさず行いたいものですね。

(相馬由子)

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