花粉症にはやさしい年になりそう

今年の花粉は平年の4分の1、花粉の量を決める要因って何?

2007.02.15 THU



写真提供/時事通信
環境省の予測によると、今春の関東甲信越地方の花粉量は少なめで、平年の4分の1程度だそうだ。「よかったー」と喜んでいる人たちのかたわらで、「花粉量ってどう予測するんだ?」と素朴な疑問を抱く人もいるかも。

花粉症の主な原因はスギ。スギの花粉飛散数は、前年の夏の天気が関係している。

なんでやねん?と謎解きの前に、データを見てみよう。下表は東京都の7月の平均気温(左)と、翌年の東京都の花粉飛散数(右)だ。比較しやすい2年を抽出した。

03年=22.8度→04年=417個/cm2

04年=28.5度→05年=16241個/cm2

記録的猛暑だった04年の翌年は、冷夏だった03年の翌年と比べると、約40倍の花粉が飛んでいたことがわかる。つまり、夏が暑いほど、翌年の花粉は多いのだ。

なぜか? スギ花粉を出すのはスギの雄花。スギの雄花は夏に成長する。気温が高い夏に、スギの雄花はグングン育ち、翌年の春にビュンビュン花粉を飛ばすのだ。逆に、涼しくて曇天の多い夏だと、スギの雄花は生育が悪く、翌年の花粉も少ない。

さらに降水量も関係する。夏の雨が少なく日射量が多いほど、翌年の花粉は増える。だから梅雨明け時期も影響大だ。もう一度データを引いてみよう。同じく東京都の7月の平均気温と翌年の花粉飛散数だ。

02年=28.0度→03年=4392個/cm2

04年=28.5度→05年=16241個/cm2

この2年では気温はほぼ同じなのに、花粉量は約4倍違う。02年の関東甲信越地方の梅雨明けは7月20日、7月の日照時間の合計は189.5時間。かたや、04年の梅雨明けは7月13日と02年より1週間早く、日照時間は232.2時間と約40時間長かった。だから気温は同じでも、04年の翌年は大量の花粉が飛んだのだ。

夏の気温が高く雨が少ないほど、翌年の花粉は増える。昨年7月の平均気温は平年並みだが、梅雨明けが7月30日と遅く、日照時間はわずか59.2時間。だから今年の花粉は少なめの予測なのだ。


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