兵庫や沖縄出身でも松阪牛

あのブランド牛も…もとをただせば県外産!?

2007.09.13 THU

全国に数ある“○○牛”と名のつく銘柄牛の多くは石垣産の子牛を導入していると聞いたことがあるのだが…ということは神戸牛も松阪牛も、もともとは沖縄生まれの同じ牛なの?ってことで調べてみた。

「石垣島の八重山家畜市場における平成18年度の子牛取引頭数は全国36万4400頭のうちの8800頭にすぎません。多くの銘柄牛が石垣島産の子牛から育てられているというのは言いすぎですが、沖縄・九州地方、岐阜県などは子牛の産地として有名です」(農畜産業振興機構・調査情報部)

実は同一地域で繁殖から肥育まで行ったことを謳い文句にしている銘柄牛は少なく、子牛を他県から導入するのが一般的なようだ。ちなみに銘柄は子牛の生産地などに関係なく個人や組合単位で自由に名乗れる。かの松阪牛も、但馬牛(兵庫県)や九州産の子牛を導入している。石垣島や九州地方の子牛が好まれる理由とは何なのか?

「一般的に、沖縄の離島の子牛は放牧で育てられており、丈夫であることと、肥育する際にエサをよく食べて太るための『腹作り』ができているといわれています」(同)

では、同地域の子牛を導入していても、銘柄によって味に違いは出るのだろうか? 育成農家によると、飼料や飼養管理、血統などが味の決め手になるという。そのため、銘柄牛にはどんな種類の飼料を与えるのかという『給与飼料基準』が定められているものもあるらしい。今年の2月に山口県畜産振興協会が行った牛肉の食べ比べイベントでは『黒毛和種』『ホルスタイン』『オージービーフ』における味の違いは一般参加者の間でも感じ取れた人が多かった模様。しかし、銘柄牛ごとの味の違いを明確に判別するのは困難なようで、各県の共同組合・協議会に話を聞くと「利き酒のように、高品質の牛肉を目隠しした状態で味だけを頼りに銘柄を当てるのは難しいのではないか」という回答が返ってきた。各銘柄牛の風味の違いがわかる舌(味覚)を持っている人は、自慢していいかも。


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