R25世代に問う。“友達って何だ?”

飲み友、メル友、地元の友達…友達の“多チャンネル化”とは?

2007.10.04 THU



イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)
よく一緒に遊ぶ地元の友達がいる。飲んで遊ぶ仲間だが、そういえば彼と仕事の話をあまりしないことにふと気づかされた。仕事でミスをした日にたまたま遊ぶ約束をしていたのだが、いざ会うとどうも仕事のグチをこぼす空気にならず、そのまま何となく遊んでしまった。これってもしかして、あまり親しくないという証拠なのだろうか…? そんな不安を、若者の対人関係を研究している社会学者の浅野智彦氏にぶつけてみた。

「それは友人関係の『多チャンネル化』につながる話だと思います。最近の若者に顕著な傾向ですね。例えばネット上で、会ったこともない相手と深い恋愛話をする人がいます。顔も見たことのない人となぜって思いますが、これは関係性の浅い深いではなく、それが“恋愛モード”の友達だということなんです。その地元の友達も、楽しく遊ぶ友達ではあるが仕事の話をする友達ではない、というわけで、親しさの問題というよりチャンネルの違いだと思います」

確かに友達の「多チャンネル化」というのはあるかも。地元、高校、大学の友達、あるいは趣味でつながっている友達。どれも空気感は違っていて、それに合わせた自分を使い分けているような気もする…。

「そうやって場面ごとに自分を最適化していくのは、R25世代くらいの若者にとってスタンダードな感覚です。現代って、例えば学生運動のころみたいに『俺たち若者』ってだけで連帯できる時代じゃないんですよ。個人主義化も進んでいますし…。今の連帯感の基盤は『フィーリング』。まわりと感覚を共有しないと関係性を維持しづらい。だから空気を読むことが大事だし、コミュニケーションも繊細になっています」

この背景にはケータイやネットの普及がある。これらによって、つながることのできる関係が細分化されたのだ。かつては関係の深さを軸に据え、心の奥底でつながりあえる友達を“親友”と呼んだ。今はどうなのだろう? みなさんにとって友達とは何ですか?


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