問診、視診、触診、聴診、打診…

診察室で1対1のあのトキお医者さんは何を診ているの?

2007.11.15 THU

めっきり寒くなり、風邪でマスクをしている人も多い今日このごろ。ところで、風邪で病院へ行くと、触ったり聴診器を当てたりされるけど、あれって何を調べているの? とりあえず、かかりつけの病院へ行ってみた。

診察室に入ると、「今日はどうしましたか?」と“問診”がスタート。「風邪で喉が…」の言葉に、先生は喉まわりの“触診”を開始した。これはリンパ腺を診ているそう。リンパ腺の腫れはウイルスへの抗体反応なので、診断目安になるらしい。

次に、胸と背中に聴診器が当てられる。先生、何を診ているんですか?

「肺の音を聴いて、気管支の状態や、痰の有無を調べているんですよ」

心音(心臓の音)だけかと思いきや、聴診器では呼吸音(肺の音)を聴くこともあるのだ。聴診中に「深呼吸をして」と指示されるのは、そのため。しかも、胸、背中とも左右交互に音を聴き比べているとか。

診察についてさらに詳しい話を聞きに、医学博士の田代クリニック院長・田代博紹先生のもとを訪ねてみた。

「まず診察は、目の裏と喉の“視診”、リンパ腺と甲状腺の“触診”、胸と背中の“聴診”と、上から下へ順に行います。聴診器で呼吸音を聴くのは、雑音の有無で気管支炎や肺炎を併発していないかを診るため。なお、『風邪をこじらせて肺炎になる』といいますが、これは風邪のウイルスで体力が消耗したところに、肺炎の病原体が二次感染した状態を指すんですよ」

“打診”って何を診るんですか?

「叩いたときに聞こえる音の高低によって、異常を調べます。肺ならば、中が空洞なので高い音がする。でも低い音がしたら水がたまっているかもしれません」(田代先生)

こうした診察は、病気発見への第一歩。必要があれば、レントゲンや精密検査となる。ちなみに、自分で聴診ができないか聞くと、田代先生は笑って「体に興味を持つのはいいことですよ」。よし、彼女に聴診器を当ててみるか!


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