香港型とかソ連型ってどういう意味?

毎年流行するのはなぜ?インフルエンザのヒミツ

2008.01.10 THU



写真提供/AFLO
インフルエンザの当たり年ともいわれている今冬。すでに予防接種を受けた人もいるかもしれない。特に今冬は、例年よりも流行時期が1カ月ほど早く、北海道や関東など全国的に流行していることが特徴のようです。それにしても、インフルエンザと“単なる風邪”との違いって?

「まず症状が異なります。通常の風邪はのどの痛み、鼻水、くしゃみや咳などの症状が中心です。一方インフルエンザは、そういった症状のほかに38度以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身症状が強く見られます。さらに、気管支炎や肺炎、乳幼児の場合はインフルエンザ脳炎など合併症を引き起こす可能性もあります。そもそも病原となるウイルスもインフルエンザと通常の風邪では異なっています」(国立感染症研究所感染症情報センター 主任研究官・安井良則氏)

また、今冬は、ここ数年続いていたA香港型ではなく、Aソ連型が流行している模様。このアルファベットや名称にはどんな意味が含まれているのかも気になるところです。

「インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があります。激しい症状を引き起こすのがA型とB型で、なかでも感染力が強いのが、A型です。A型は、ヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という2種類の物質の組み合わせが変異を起こしやすく、古いタイプの抗体は、変異した新しいタイプには効かないため、毎年のように流行するのです。また、香港型、ソ連型といわれているのは、1968年に香港で大流行した“香港かぜ”、1977年に同じくロシアで大流行した“ソ連かぜ”が起源となっているA型の亜種です」(安井氏)

1968年の香港風邪では、およそ100万人の死者が出たそうです。このように、風邪の一種と侮ってはいけないのがインフルエンザの怖さ。予防対策を心がけ、万全の注意を払いたいものです。


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