やっぱり生えたら抜かなきゃダメ?

なんで“親知らず”は大人になってから生えるの?

2008.06.26 THU



イラスト:篠本634
アイタタタっと、歯の奥が痛い。これってもしや親知らず? こ、こわいよ~。

でも親知らずって、なぜ大人になってから生えるんだろう。親知らずに詳しい山内歯科室の山内浩司医院長に伺いました。

「歯の元になる歯胚というものがあるんですが、親知らずの場合、歯胚が9~10歳ごろに作られ、17~25歳ごろに出てくるのが一般的ですね。そもそも歯は、生えるスペースがなければ出てこない。だから親知らずは、大人になってアゴが発達し、充分なスペースができるまで生えないんです。しかし、現代人は固いものを食べなくなり、大人になってもアゴが細い人が増えている。そのため、親知らずがまっすぐに生えるだけのスペースを確保できず、斜めに生えたり、隣の歯を押したりして痛みを感じるようになったんですよ」

ちなみに大人になってもアゴが小さい人は、生えないってこともあるの?

「そうですね。スペースが空かずに、ずっと歯茎の中に埋まっていて、一生痛まない人もいます。しかも最近では、アゴがさらに小さくなり、そもそも親知らずの歯胚自体が存在しない、という人も出てきています。ウチに来る高校生の患者さんの中にもレントゲンを撮ったら歯胚がなかった!というケースがありますからね」

スゲー!! それって進化(?)なんですかね? あと、親知らずは生えたら抜いたほうがいいってイメージですけど?

「基本はそうです。親知らずは、磨きにくいし虫歯になりやすい。また、先ほどの理由により痛んだりする。正しくまっすぐ生えなければ抜くことが多いですね。しかし、親知らずの手前の歯が抜けた場合、『親知らずの成長を誘導し、抜けた奥歯の代わりに使えた』というケースもあるので、一概には言えませんが」

ただ痛い、こわいっていうイメージだった親知らずにもいろいろあるんですね。生えだしたら痛みはなくてもまずは医師に相談しましょう。


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