おなかはなぜナーバスなのか?

“食あたり”になると軟便になるのはどうして?

2008.09.04 THU



イラスト/西アズナブル
うっ、お、おなかが痛い。さっき飲んだ牛乳が悪かったか。

痛むおなかを抱えながらふと疑問が。そもそもおなかを下すって、どういうメカニズムなんでしょ? 平塚胃腸病院院長・平塚卓さんに聞きました。

「おなかが下る理由は、大まかに言って以下の3つの場合が考えられます。(1)腸粘膜からの分泌液が過剰に出てしまう。(2)大腸の水分吸収能力が落ち、便の水分が吸収できない。(3)小腸・大腸の運動が活発化しすぎ、便の通過時間が早いなどです。このようなことが起こる、そもそもの原因は様々ですが、体はこの3つの反応を組み合わせで行います。結果、水分が多く含まれた便が排出され、いわゆる軟便や下痢になる、といった症状が起きるのです」

では、おなかが下るそもそもの原因とは? 腸はどうしてそんな反応を?

「油ものなど消化しにくいものを食べ過ぎて消化不良を起こすと、その食べものが異常発酵や腐敗を起こし、粘膜を刺激して(1)や(3)の反応が起きます。消化不良は場合によって(2)を起こすこともありますね。また病原菌が腸内で毒素を出した時も同様に(1)の反応が起こります。悪い菌が体に入ると、体は菌を早く排出させようと、腸内分泌液を大量に出すのです(感染性胃炎)。またアルコール摂取後は、おもに(2)と(3)の反応で下痢になりやすくなります」(同)

ほかにも、牛乳に弱い人(牛乳不耐症)が起こす腹下しや、ストレスによって副交感神経が興奮して起こる腹下しもあるそう。確かに原因は様々ですね。おなかを下してしまったら、どうしたらいいのでしょう?

「なによりさっさと出しちゃってください。そして多めに水分を補給するようにしてください。人間は1日に胃液・腸液を8~9リットル分泌し、再吸収します。おなかを下している時はその水分が排出されてしまうので脱水症状を起こしやすいんです」(同)

食べられるなら、おかゆのような消化のよいものを食べた方がよいそう。みなさんもおなかは大切に。


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