今年の夏も暑かったけど…

人間は何℃ぐらいの暑さ・寒さまで生きていられるの?

2008.09.12 FRI


人間が生存可能な体温が42℃のため、体温計は42℃までしか測れないようになっているのだそうです
8月某日、最高気温32度の真夏日。炎天下の中、初めて訪れる会社の場所がわからずに20分さまよい歩いたとき、思わず「死ぬ!」と声が出ました。涼しくなってきた今だからこそ冷静に振り返れますけど、暑さってホント身にこたえます。

実際のところ、人間はどのくらいの暑さでまで生存が可能なのでしょう? 『知って防ごう熱中症』(少年写真新聞社)の著者、横浜国立大学教授の田中英登先生にお話を伺いました。

「世界には砂漠の地域など、50℃を超える暑さの中で暮らす人々もいますが、人間が何℃まで生存が可能かということは実験例がないので正確にはわかりません。ただ、気温ではなく、体温についてであればデータはあります。体温が42℃以上になると血液中のタンパク質が固まり始めてしまうので、危険ですね」

周囲の気温が上がることで、体温が上がってしまうことってあるんですか?

「大体、気温が30℃以上になると人間は汗をかき始めます。周囲の気温によって体温が上がってしまうことのないように、汗をかくのです。メカニズムとしては、汗が皮膚の表面で蒸発する際に、体から気化熱を奪うことで体温が下がります」

暑い中で汗をかいていると余計バテている気がしてしまいますが、必要不可欠なことなんですね。では、逆にどのくらいまで体温が下がってしまうと危険なんでしょう?

「34℃まで体温が下がると意識障害が起こり始め、33℃になると筋肉をうまく使えなくなるという症例が報告されています。こうなると体を温める処置が必要ですね」

暑い時に汗をかくことで体温を調節するように、寒い時のふるえには熱を起こす作用があるのだとか。

適応不可能なまでに気温が上がったり下がったりすると、体に異常をきたしてしまうわけですが、それではどのくらいが適応不可能な温度かというと、脂肪のつき方や体質、生育環境によってもかなり違うのだそう。

周囲の気温に適応するために、無意識のうちに体はかなり働いてくれているんですね。適応の難しい温度下にいると、それだけ体力も消耗してしまうはず。来るべき冬に備えて、早速コートを新調したいと思います。

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