食卓から遠ざかる一方…かもね

タラバの輸入量が3割減!冬の風物詩“カニ”の命運

2008.12.04 THU



写真提供/APImages
最近カニの流通量が減って、値段が上がってきているという。そういえば、スーパーなどで売られているカニが高くなっている気が。もしかして、カニが大好きな僕たち日本人の大量消費が原因なのだろうか? そこで、カニの流通に携わる方に話を聞いてみた。

「確かにカニの値段は上がっていますが、日本におけるカニの消費量は減少してきており、世界の中で、特に日本が大量消費しているからというわけではありません」(大手水産会社・広報)

近年、マグロと同様にカニも欧米や中国での消費量が増加。相対的に日本は買い負けしているほど。とすると、どうしてカニの値段は高くなっているのだろうか?

「カニの値段が上がっている要因は、他国の需要増加などに加え、ロシアが漁業海域を狭めるなど資源管理体制を厳しくしたため、供給量が減っていることが影響していると考えられます」(同)

国内で流通するカニは、タラバガニとズワイガニで8割強を占め、その多くをロシアや米国などからの輸入に頼っているという。ここ数年の漁獲量の変化を見ると、ズワイガニの主要産地の漁獲量は安定か増加傾向にあるものの、ロシア産のタラバガニが減少しているので、全体的なカニの供給量も減少傾向に。そのため、需要拡大と相まって価格上昇が起こっているようだ。

では、今季以降のカニの価格や供給量の見通しはどうなっているのだろうか?

「タラバガニに関しては大きな変化はないでしょう。ただしズワイガニは、ここ数年間、価格決定に影響力を持っていた米国の景気が後退しているので、高級食材であるカニの需要減にともない価格が下落する可能性はあります」(同)とのこと。

とはいえ、国内消費量の大部分を輸入に頼る日本にとって、価格競争の激化や供給量の減少は切実な問題。そんなことも気にとめ、産地に思いを馳せつつ食してみれば、また別な味わいが出るかも。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト