“虫・糸くず”は安全だけど“粒”は危険?

視界に泳ぐミジンコみたいなナゾのアイツの正体って?

2009.03.05 THU



イラスト:藤田としお
ある日突然、目の中をぽよよーんと糸くずみたいなものが泳いでいることに気づき、焦ったことのある人も多いんじゃないでしょうか。ただ、痛みもないし、いちいち気にしませんよね。でも、何もしなくてホントにいいの? そもそもあれって、なんなんでしょう?

「これは『飛蚊症』といって、眼球内の水晶体と網膜の間にある硝子体に、液泡ができたり血が流れ込んだりして影となる症状です。硝子体はゼリー状なので、密閉された金魚鉢の中の泡のように、目が動くと中の混濁もゆっくり揺れるんです」(社団法人日本眼科医会常任理事・オリンピア眼科病院・前田利根先生)

だから、蚊が飛んでいるような症状って名付けられたのか。ところで、見え方ってみんな一緒なんですか?

「いえ、何種類かありますよ。一番多い生理的飛蚊症の場合、小さな虫や糸くずのようにも見えます。これは、硝子体内部の繊維のヨリだったり小さな液泡だったりします。また、高齢者に起きやすい後部硝子体剥離による飛蚊症の場合は、ぼんやりしたリング状のものが視野の中心の少し脇に出ます。そのほか硝子体出血とぶどう膜炎による飛蚊症の場合は、それぞれ、墨汁をたらしたような影や細かい粒状の影となります」(同)

飛蚊症にもいろんな種類があるんですね。でも、そのままほっぽっといたりしてよいものなんでしょうか? 字面的には、最初のはセーフで、あとの3つは要検診って感じがするんですが。

「生理的飛蚊症なら問題ありません。後部硝子体剥離は老化現象のひとつで、それだけなら害はないのですが、網膜裂孔などにつながる可能性があるため、眼科の検診が必要です。硝子体出血とぶどう膜炎の場合は、いずれも早期の治療が必要ですね」(同)

そのほか、網膜に異常がある場合も、飛蚊症によく似た症状が出るそう。視界の見え方がいつもと違うと感じたら、まずは眼科に行って診てもらうのが肝心なようです。


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