通帳残高が増えない理由

第8回 社長になれば、お金持ちになれるの?

2009.03.23 MON

通帳残高が増えない理由

夫は、誕生日などイベントのたびに
数人の女性からプレゼントをもらっています。
数千円~数万円程度のもの。他にも飲食代を払ってもらったり。

しかし、ホストというわけでもないのです。

投稿者:watさん(女性/27歳/宮城県)






自分は、いまだに母親からおこづかいをもらっています。
これも貢いでいただいてることになるんですかね?
だとしたら、月10万円くらいにはなりますよ。。。。

かーちゃん、ごめん。。。

投稿者:ろっぽっさん(男性/26歳/東京都)

前回の原稿が公開されたときは、

「貢がせる? R25に断固抗議!」「女の敵!」「サイテー!」

などのお便りがあると思っていたんですが、そういったコメントはなく、
あくまで自分のまわりの「貢いでいただいてる人」のお話を
投稿してくれる方が多くて安心しました。

でも、実際にお話を伺ったホストの方や、
watさんの旦那さんのような男としての魅力は
ボクにはない気がします。

そこで、今回はもっと前向きに考えて

「いっそ、社長になったら通帳残高は増えるんじゃないか?」

というテーマを選んでみました。

これまでは、サラリーマンが多いR25世代の読者層を考えて、
「土日でできる、収入増やし」をテーマに取り上げてきたんですが
ここらへんで、「起業して社長になる!」という切り口も
思い切って検証してみようと思います。

起業を目指している方には、参考になるかもしれませんよ?

あ、あと投稿していただいた、ろっぽっvさん。
お母様には優しくしてあげてくださいね。せめて。
子供のとき、「社長になると、お金持ちで、大きな椅子に座って、おうちにはプール。口ひげにポマード!」と、漠然と思っていましたが、実際は、自動的に現金が集合してくるわけではありません。社長って苦労ばっかりなんですね、きっと

社長は“経費”に“借金”し放題?通帳残高は増えるのか?



「いつかは社長になってやる!」

給料日に銀行に振り込まれた金額を見て、思わずポツリ。男なら誰もが一度はつぶやくセリフ(?)ではないでしょうか。とはいえ、島耕作のように出世して社長になるのはとっても大変。自分で起業する方が現実的ですよね。

と、いうわけで、実際に起業して社長になったら通帳残高は増えるのか? 『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』(フォレスト出版)の作者で、ビジネスコンサルタントの小堺桂悦郎さんにお聞きしました。

「うーん考え方次第ですよね(笑)。たとえば会社に所属している場合、どれだけ給料が高くても、歩合制だったとしても、もらえるのは全体の粗利の一部です。しかし、会社法人の社長になった場合、粗利のすべては会社の物になりますから、単純に仕事が回ってさえいれば通帳残高は増えますよね」

なるほど、やっぱり増えますか! やめるか! 会社!

「でも、それらは自分のお金ではなく、会社のお金ですから自分勝手には使えませんよね。個人事業主の場合、仕事と個人の通帳の区別はあってないようなものですが、会社となれば通帳は別です。結局、会社の経営がうまくいかなければ、自分への給料もなにもないですから。仕事が成功しなければ、自分が自由に使える通帳残高は増えませんよ。それは、会社にいても一緒です」
「最新作の著書(『はじめは中古のBMWに乗りなさい』・幻冬社刊)でも言ってますが、個人的には、起業や独立は勧めませんけどね。お金の仕組みとリスクがわからない人、マネージメントができない人は厳しいんじゃないでしょうか?」(小堺氏)
そりゃあそうですよね。単純に独立して「社長」になったら自動的に銀行にお金がザバザバ振り込まれるわけはないと。でも、ある程度成功するとして、起業することでのメリットみたいなことってあります?

「通帳残高的な話でいえば、経費が使えることがメリットでしょうね。たとえば、取引先との会合は打ち合わせ代になるし、車だって生命保険だって会社名義で契約できます。自分が住んでいるマンションを法人契約にすれば、社宅にもなるわけですよ。起業して、サラリーマン時代よりも月給が下がったとしても、実質的な 数字は増えるかもしれません」

そう聞くとやっぱり素敵じゃないですか! それに、借金ができることも大きなメリットだそう。

「私がコンサルをしている、年商が数億円ある会社の社長さんのお話ですが、『700万円の外車を個人で買おうとしたら、ローンが組めなかったのに、会社名義 なら簡単におりた』なんていうことがあるくらい、個人の信用というのは低いんです。でも、会社にした瞬間に、会社の収入と個人の収入が区別されるので、経営状況はまったく一緒でも、融資の額は1.5倍くらい に変わるんです」

たとえば、学生時代にクレジットカードをコゲつかせて、カードが作れなくなっている人でも、起業して会社名義ならカードも作れる可能性が高いってこと。いい話ですなぁ~。

「まぁ、経費、融資などを考慮しても、うまく経営できるのなら、社長になったほうが通帳残高的にメリットは多いですよ。ただし、失敗してしまったら大変です。今、派遣切りや正社員のリストラなんていうのが問題視されていますが、起業しての失敗は、職がなくなるどころか借金が残るわけですから。厳しいですよ」

経営がうまくいきさえすれば、社長になることはメリットが多い。でも、当然と言えば当然ですが、経営が破綻してしまえばリスクは高いです。どうしたら、儲かる社長になれるんでしょうかね?
「他の社長さんたちは、みんな良い本を作ろうとしてるからダメなの。こうやってタイトルで読者が欲しいものを提示しなきゃ。売れる本を作らなきゃダメなんだよ、ワッハッハ~!」と豪快に笑う小山社長。最新作の『あなたの会社の強みを活かしなさい』は、生産性出版より発売中です

成功する社長の条件は「落ち着きのないオッチョコチョイ」?



サラリーマンとして仕事をして、ふと憧れたりするのが起業や社長への道。社長になってうまく経営できれば、通帳残高の数字だって増えるわけです。しかし、同時に「自分には社長としての素養があるのかしら?」ということも頭をよぎります。

そこで、社長を目指す(?)読者のみなさんの代表として、社内マネージメントによる経営で有名な中小企業のカリスマ、株式会社武蔵野の小山昇社長に、「儲かる社長になるための心得」を聞いてきました!

「まずね、『よく考えて行動する』『慎重派』ってヤツは、社長として大成しないね。逆に『おっちょこちょい』『言ってることと行動が違う』『落ち着きがない』とか、そういうヤツが社長には向いてるね」

えぇーーーー?? 逆じゃないんですか??

「慎重なヤツはダメだよ。逆に、落ち着きがないヤツは、思い立ったらすぐ行動しちゃうだろ? だから多くの仕事ができるし、いっぱい失敗できる。人間は失敗からしか学べないんだよ。成功の前にいくつ失敗を重ねられるかが、本当の成功への道なんだからさ」

いや~、初手から想像の逆をいかれました。ボクは昔から落ち着きがないって言われるから向いてるかも。

「あと、『週一は休みたい』だの『金銭的に人並みの生活をしたい』なんて考えてるヤツはダメだね。だって起業したばかりのときって、知識も、金も、知名度、信用、ブランド力、商品だってロクなもんがないだろ? そんなヤツが唯一、マーケットの中で闘える武器が時間なんだよ。人並みに休みたいなんて言ってるヤツは、唯一の武器すら出さないわけだから、成功するはずがない」

たしかに。「会社が忙しくて疲れたから、独立しよう」なんていうのは、ダメなわけですね。

「あと、サラリーマン気分のまま起業したヤツっていうのも絶対失敗する。なぜなら、社員と社長は仕事が違うから。社員は従うのが仕事で、社長は決定するのが仕事。従っている人間がする決定っていうのは、すべて自分中心で決めるわけ。たとえば『この商品が売れたら、ウチは儲かる!』って考えちゃう。そうじゃなくて『この商品を買ったら、お客さんが得をする』って商品じゃなきゃ絶対売れないの。サラリーマン気分の人間は、十分にリサーチをしていないし、人間を見ていないからね」

う~ん、でも、ほとんどの人は最初は社員じゃないですか? どうしたら社員から、儲かる優秀な社長になれるんですか?

「まず起業する前に、いま自分がいる会社で最低でも管理職にならないとダメ。それが第一条件だな。だって、部下ができて管理するようになれば、その人間を動かさなくちゃいけないから、自動的にマネージメントが学べるわけでしょ。社長の仕事は決定のほかに、営業と社員教育があるわけ。今いる会社で管理職にならなきゃ、それらも学べないでしょう」

たしかに! でもまずは管理職かぁ。大変だなぁ。

最後に「管理されること、することを経験しなきゃダメ。社長になったら誰も管理してくれないよ。自己管理が一番大変なんだから」と小山社長はおっしゃってました。

う~ん、そうなると、サラリーマン時代に一生懸命働いて、しっかりと結果を出している人が儲けているんだなぁ。まずは今の仕事を、自分が社長になったことを想定して取り組んでみますか! そんなわけで今回は、社長になるについて考えてみました。

「社長になれば、通帳残高は増えるか?」という当初の疑問は、
「数字だけは増える。でも、それは会社のお金として、ね」
ということでした。なぞなぞのような答えですけどね。

でも、しっかりと経営さえできれば、
「経費」や「融資」と、お金に関するメリットは多い。
社長になるのも悪くない気がしてきました。

で、どうすれば成功する社長になれるか?

社長の仕事は3つ。決定と営業と社員教育。

これらを学ぶには、まず今いる会社の中で
管理職までのぼりつめないとダメなんですね。
そうしないと、「自分勝手ではない、客の立場に立った決定をする」
ことができないのだと。

「今、いる会社が忙しいから」
「他人に使われるのはイヤだから」

ましてや

「通帳残高の数字を増やしたいから」

なんていう理由でホイホイ社長になっても、失敗するだけ。
まずは、今のお仕事を、意識を持って頑張れってことですね。

そんなわけで、今までとはちょっと毛色の違う
テーマでしたが、いかがでしたか?

次回以降のリポートにご期待ください。

通帳通帳の残高を増やす方法を思いついた人は、
お便りください! 舞ってマース!(花見とかしながら)

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