身近なトラブル対処法

第10回 虫歯が急に痛み出したら…

2009.04.06 MON

身近なトラブル対処法


厚生労働省によると、歯科医院の数は全国で6万7798施設(2007年10月現在)。全国に約4万店あるというコンビニより、はるかに多いんです。治療・サービスをいい意味で競い合う、ボクらにとってはベストな時代が到来してますね。取材に協力いただいた南青山デンタルクリニックも、歯科医院とは思えないシックな内装です

もう注射は痛くない!?イマドキの歯科医治療



子どものころのトラウマか? いまだに歯医者さんが苦手な人は多いですよね。かくいうボクもその一人です。今も、奥歯にちょっと気になる虫歯候補があるんです。だけど

「あー、口の中、すごいことになってるねぇ」
「なんでこうなるまで放っておいたの!?」

なんて言われるんじゃないか? と思うと、つい歯医者さんから足が遠のいてしまうんです。でも、歯を磨いてガマンしていると、痛みもいつしか消えちゃったりして。これって一種の精神力がなせる業? 南青山デンタルクリニックの青山健一院長先生、そもそも虫歯ってどうして痛くなるんでしょう?

「歯の表面では、脱灰と再石灰化が常に生じています。プラーク(歯垢)中の細菌が酸を作り、歯を溶かすことを脱灰といいます。一方、その酸を洗い流し、唾液中のカルシウムが歯を再生させるのが再石灰化。脱灰の方が勝てば虫歯になるし、再石灰化が勝てば虫歯にはなりません」

歯は一番外側がエナメル質、その内側が象牙質。さらにその内側に歯の神経があります。要治療! なのは虫歯の進行度合いでいうと「C2」の虫歯とか。このレベルでは虫歯が象牙質まで達していて、痛みやしみる、といった自覚症状が出てきます。エナメル質の虫歯「C1」程度なら、むしろ治療を控える傾向にあるそう。

「歯の表面が黒っぽくなっている程度の虫歯は、最も硬いエナメル質に限定した虫歯です。この場合、早期治療ということで削ってしまうと、虫歯なら数年かけて進むものを一瞬で削ってしまう、ことにもなりかねません。再石灰化を促進するフッ素を使うなどして、経過を見ていくのがベターなのです」(同)

ああ。治療について話が及ぶと、あの「チュイ~ン」というドリル音を思い出して鬱になってきました。しかし最近では、ヘッドホンでクラシック音楽や好きな音楽を流して、あのイヤ~な音を緩和する歯医者さんも増えているそう。あのドリル音、そして注射の怖さも、ボクらの足を歯医者さんから遠ざけたネガティブファクターなわけですけど。

「ステップをきちんと踏んだら、麻酔注射はそんなに痛くないんですよ。以前は、一歯科医院あたりの患者 さんが多すぎたため、麻酔液を早く注入せざるを得なかったんです。結果的に、非常に痛いものになっていた。現在では、麻酔液の温度を体温に近づけたり、麻酔をできるだけゆっくり注入したりする、といった工夫で、痛みを軽減させることができています」(同)

そんな青山先生は、「今や歯科医もサービス業の一つ」と言い切ってくれました。なるほど、これなら、患者が痛みや不満をガマンしつつ通うことはないのかも。よ~し、そろそろ重い腰を上げて歯医者さんの予約を取ってみようかな!?
歯ブラシに歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、洗口液と、店頭で一大コーナーを形成しているデンタルケアグッズ。みなさん、歯にはどれだけお金を使ってます?

虫歯と歯周病本当に怖いのはどっち?



他の人と同じように歯磨きしているつもりなんだけど、なんで虫歯になりやすいんだろ? 

ブラッシングしながら、素朴な疑問が浮かびました。そういや、歯磨きを熱心にしてなくても、あまり虫歯にならないっていう人もいますよね。南青山デンタルクリニックの青山健一院長、これってちょっと理不尽じゃないですか?

「確かに、虫歯のなりやすさには個人差があります。ある程度遺伝的な要因があり、歯自体が強く、虫歯になりにくい人はいます。しかし、そのような方は歯の手入れがおろそかになりがち。歯、口中のケアに無頓着だった場合、歯周病がなだれ式に悪化して数本単位で歯がダメになり、最終的に総入れ歯になってしまう可能性も決して低くはありません」

「総入れ歯」って、なんだかおだやかじゃないですよ! 事実、「25歳(男女とも)の約80%が歯周病」という調査もあります(2005年:厚生労働省歯科疾患実態調査)。しかし、歯ぐきがグラグラになって歯が抜けちゃうだけが歯周病、というわけじゃないようです。

「『25歳の約80%が歯周病』という調査は、軽い歯肉炎まで含んだ数字ですから、R25世代ならそれほど深刻ではないとは思います。しかし、歯周病は歯をダメにするだけではなく、全身に悪影響を及ぼします。歯周病の人はそうでない人と比べて、心疾患が2.5倍、脳卒中は3.5倍、肺炎は2.5倍もの発症率が指摘されています。わかりやすい例でいうと、親知らずを抜いた場合です。口中の細菌が少ない人は痛みも少ないですが、歯周病患者で口中の細菌が多い場合、3日ぐらい熱が出ることも」(同)

歯周病といえばその昔「リンゴをかじると、歯ぐきから血が出ませんか?」なんてCMがありました。ボクも最近、歯を磨いていると軽~く出血したんですが。

「歯 ぐきから血が出る状態というのは、口中の細菌が歯と歯ぐきの周りに付着して、歯周病を進行させようとしている状態。これで歯ぐきが腫れて炎症になってお り、歯肉炎と呼ばれます。出血は、歯ぐきに炎症がありますよというサイン。しばらく意図的にブラッシングで血を出すようにしたら、そのうち出血しなくなりますよ」(同)

歯周病は痛みもなく進む病気なので、気づいたときは手遅れになっていることも多いそう。「総入れ歯の不安」「キツい口臭」というリスクを考えると、将来的には歯周病のほうが怖いっスよねって、ボクの場合、虫歯&歯周病のリスクがあるってこと? ヤバいなぁ。

ともあれ、現在歯医者に通う必要を感じていないラッキーな皆さんも、歯周病の危険をしっかり知っておくことが必要かと。最近歯医者さんに行っていないという方は、定期検診を受けるのがおすすめですよ! 歯医者へ行くなんて絶対に嫌だ! 

なんて広言する人は多いですが(かくいうボクも)。
スルーできない激痛の虫歯がいつ発生するか、
それはまったくわかりません。

普段からの予防(歯磨きなど)はもちろんですが、
歯医者さんアレルギーを事前になくしておくのも欠かせないでしょうね。

さて、当連載では、今後も身近なトラブルを解決していく所存です。

次回のテーマはR25世代の男子なら、そろそろ気にせざるを得ない
「薄毛」の領域に踏み込んでいきたいと思います。

皆さんも、日ごろ感じている悩み、トラブルがありましたら、
ぜひ投稿してください。お待ちしています!!

では、また!

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