身近なトラブル対処法

第11回 気になる薄毛は未然に防げるのか?

2009.04.20 MON

身近なトラブル対処法


AGA発症のピークは、男性ホルモン・テストステロンが活発に分泌される年代。そう、R25世代はAGA危険域のボリュームゾーンなのだ。男の哀愁が…なんて言っている場合じゃない! 我々男性にとって、薄毛は(それなりに)深刻な問題なんです!!

ボクらの髪が寂しくなる原因は何?



薄毛――。あえて言おう! この問題をスルーできる男などいない、と!!

なんて、大上段から切り出してみましたが、この薄毛問題は、男性にとってもっとも身近な悩み&トラブルの一つといえるかもしれません。

なんたって、薄毛を自覚している20~60代の男性は全国で1260万人、そのうち気にしちゃっている人は800万人、何らかのケアをしている人は650万人! なる推計もあるのです(板見智:日本醫事新報2004)。筆者のボクも、風呂上がりに鏡を見てがく然とすること、多し。髪のボリュームダウンは深刻化する一方で、毎朝のスタイリングがなかなか決まらなくなってきました(泣)。

そういえば、最近は髪の毛が薄くなってしまうことを「AGA(エージーエー/Androgenetic Alopecia=男性型脱毛症)なんていうらしいですが。そもそも、頭髪が薄くなってしまうのはなぜなんでしょう? それも、ボクら男性が特に悩まされるワケは?

「円形脱毛症や出産後脱毛症など、脱毛症も様々ですが、R25世代が悩み始めるAGAは、男性型脱毛症と訳されていますが、決して病気ではなく、体質の一つです。原因はホルモンの変換にあるんですよ。男性ホルモンの一種・テストステロンに酵素が働くと悪玉男性ホルモン『DHT』になります。このDHTが頭皮の毛乳頭細胞に達すると、髪の毛が十分に育たず、細く短い毛のみに。これにより、薄毛状態になるのです」(東京メモリアルクリニック院長・佐藤明男先生)

加齢でテストステロンが低下し、結果的にDHTの比率が高くなることで起こる薄毛は、45~50歳から発症する加齢型AGA。いわゆる年をとることで頭髪が抜けていく現象ですね。

ちなみに、髪が薄い=スケベな人、とよくいわれますがこれって男性ホルモンの分泌が活発だから?

「薄毛になる男性は、男らしさを作り上げる男性ホルモン、テストステロンの量が通常よりも多いといわれます。テストステロンは大脳皮質や筋肉、骨格の発達を促進しますし、性欲を昂進させるため生殖能力も高い。ヒトという種を存続させるべく、エネルギッシュに活躍できるポテンシャルがある、といえるかもしれません」(同)

なるほど! オトコっぽさの強烈な源だからこそ、スケベ的なイメージもあるんですな。それにしても、男性ホルモンが髪を薄くしていると考えたら、ちょっと誇らしくなってもくるような。佐藤先生は、ジュリアス・シーザー、レオナルド=ダ・ヴィンチ、吉田茂と、エネルギッ シュな生涯を送った薄毛偉人を紹介してくれました。

デキる男は薄毛――とまでは言い切れませんが、何となく励まされました(ホッ)。そもそも、男性なら誰しも、いつかは加齢型AGAで薄毛になる可能性がわけですし必要以上に萎縮せず、個性の一つとして考えましょうかね!
爆笑問題のCMで、だいぶ認知度も上がってきた「AGA」。万有製薬のサイトでは、薄毛治療を行っている医療機関の検索もできます

薄毛の特効薬!?飲む育毛剤の効果とは



薄毛クライシスは、知らない間にボクらに忍び寄っています。「母方の祖父はツルピカだったから、遺伝的にも不安」という方もいるでしょう。薄毛は遺伝するってホント? 成人になってから、抜け毛が増えて髪が薄くなる――いわゆるAGA(男性型脱毛症)治療の第一人者として知られる、東京メモリアルクリニック院長の佐藤明男先生に聞いてみましょう。

「AGAの8割は遺伝で決まります。私の医院には双子の患者さんがいらっしゃいますが、二人とも同じはげ方になっています。そこには明らかに遺伝的な要因があります」

双子の場合、薄くなる時期までは一致しないそう。じゃあ、髪にいいというワカメや昆布をたっぷり取る。もちろん、できるだけストレスのない生活で。これで、かなり薄毛襲来を遅らせられたりできますか?

「残念ながら、髪に海藻類が効くというのはイメージにすぎません。髪の成長に良くないとされるタバコもそう。喫煙者と非喫煙者でどれだけ薄毛率が違うかを調べた統計はないんですよ。私も6000人以上のAGA患者を診てきましたが、ストレスや生活習慣と薄毛の関連性は、特に見いだせていません」

あ、そうなんですか!? じゃあ、たとえば頭皮の血行は? 頭を軽くパンパンたたくのはどうでしょう?

「頭皮の血行を良くしたら髪が生えるという結論はありません。以前、AGA患者の頭皮にある血管を手術用の糸で縛り、血行を悪くしてみる実験が海外で行われました。そこでは、薄毛を引き起こす悪玉男性ホルモンが頭皮の毛乳頭に届かず、結果的にハゲにくくなったのです」(同)

うーむ。個人的には予想外なお話ですが、我々が知らない間に、効果的な対策も進化しているみたいっス。それは、日本でも認可された内服型の育毛剤「フィナステリ ド」(商品名はプロペシア)。薄毛を誘発する悪玉男性ホルモンをブロックしてくれる、画期的なAGA治療薬、といわれているようです。

「購入には医師の診断・処方せんが必要ですが、1万以上の医療機関でプロペシアを処方しています。インターネットからも、AGAを診察してくれる皮膚科、形成外科、美容外科は検索できますよ。私の統計によると、プロペシアを試した99.7%の方に改善が見られました。EDになるなどの副作用の心配もありません」(同)

薄毛を隠したり、地道に育てたり。そんな時代も今や昔。現代育毛シーンでは、明解かつロジカルな薄毛対策が主流になりつ つあります。「諸外国に比べると、日本人は必要以上に薄毛を気にする国民です」(佐藤院長)のも確かですが、解決できる問題と考えたら、コンプレックスも 薄れていきそうですね。 生え際が!
頭頂部が!
父も薄い!

いや~ホント、オトコとして生きている限り、薄毛に関する悩みはつきません。
ボクも、友人と久々に会う時なんかは、額の広がりを指摘されないか、
必要以上にヒヤヒヤしてしまいますもん。

中には、他人の視線を気にしすぎて内向的になってしまう
――そんなAGA予備軍もいるみたい。

しかし! 今回の取材を通してわかったのですが、
AGAのメカニズムを知り、医療機関に足を運べば、
ロジカルに」AGA対策をすることは可能なんですよね。

薄毛の恐怖はゼロ! とまでは言い切れませんが、
必要以上に悩むこともなくなるんじゃないでしょうか。

さてさて、これまで様々なジャンルで「身近なトラブル」の
対処法を研究してきた当連載も、いよいよ次回が最終回です!

フィナーレを飾るべく、身近にしてスケールの大きなトラブルのシューティングに
挑んでいきましょう。最後まで、投稿もヨロシクお願いします!!

では、また!

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