今日から始める“エコモテ”生活

第7回 光熱費マイナス100%でモテる!

2009.06.16 TUE

今日から始める“エコモテ”生活

前回、太陽光を利用する調理機器「ソーラークッカー」に出会ったことで、
ボクはエコのメインテーマ省エネのファイナルアンサーに近づけた。
まさに青天の霹靂、なんちゃって。

この勢いで次々とエコな秘宝を探し出し、身の回りのCO2を削減していけば、
マイナス6%なんて超ラク。
一般人の10倍上を目指す男うん、とってもカッコイイよ!

そこで今回は、電気を使わない冷蔵庫や掃除機といった、
超エコな製品を多数生み出しているという「非電化工房」を訪ねることに。
まさかの100%OFFも夢じゃない!


省エネを進めて身の回りのCO2をどんどん削減するために、いろんな家電を“非電化”にしてしまおう! たとえば、携帯電話を糸電話にするとか!? イラスト/沼田光太郎

超ハイテク!電気を使わない冷蔵庫とは?



3年前にエアコンが壊れてから、自宅で冷暖房を使っていない。もともとテレビはあんまり観ないし、汗をかくと疲れるので入浴はシャワーだけで済ませている。そういえばクルマの免許も持ってない。期せずして普段の生活であまりガスや電気を使っていない(=過剰なCO2を出さない)エコなボク。
加えて、前回出会ったソーラークッカーなら調理に使う燃料も不要になっちゃう。この勢いでもっと光熱費を削減していけば、とことんCO2とは無縁なエコライフが実現可能じゃね? すなわち、イケイケのエコボーイとしてブレイク寸前の位置まできているはずのオレだ!

おし、今回もヤル気が出てきたよ!

というわけで6月3日。那須高原にある「非電化工房」を訪ねることに。なんでも、そこは発明家の藤村靖之さんの自宅兼アトリエで、電気を使わない冷蔵庫や掃除機といった、知られざるエコ・アイテムがたくさん生み出されているというのだ。でも、ホントにそんなこと可能なの!?
ちょい疑心暗鬼モードで工房に到着。さっそく、裏庭にあるという電気を使わない冷蔵庫を見せてもらうことに。現れたのは、普通の電気冷蔵庫と同じくらいのサイズのえ~と、ただの箱にしか見えないんですけど。

「この非電化冷蔵庫は、熱伝導、自然対流、放射など、自然のエネルギーの流れを利用しています。まず、モノを入れる貯蔵室は金属で作り、その周囲には水をたっぷり充てんします。水で貯蔵室を囲むことで、貯蔵室内を冷たい状態に維持する原理なんです」(非電化工房代表の藤村靖之さん)

ああ、自然エネルギーを利用したクーラーボックスみたいな!? だから外に置いてあるんですな。

「はい。貯蔵室内の熱は熱伝導によって金属から水へと伝わり、その熱は自然対流によって上部に集まります。お風呂も放っておくと上が温かくて下が冷たくなりますよね。そして、冷蔵庫の上部に設置した放射板で集まった熱を外部へと放出していくんです。また、扉や側面には断熱材を使用し、外部からの熱を防いでいます」

つまり、貯蔵室内の熱を外部に自然と逃がすような仕組みにし、同時に外部からの熱を遮断することで、周囲の水が冷えて結果的に貯蔵室内のものが冷えるというワケだ。実際、貯蔵室内を触ってみると、うん、いい感じに冷たい! 実際、真夏の昼でも8度以下に保てるのだという。
現在は製品化に向けて準備中で、販売予定価格は4万4000円。メチャクチャ安いわけではないし、性能も市販の電気冷蔵庫には敵わない。が、当然、電気代はゼロ! ロクにものが入っていないウチの冷蔵庫の電気代を払うくらいなら、この非電化冷蔵庫を使う方がよっぽど地球にも家計にもやさしいよな。うぁぁぁ、究極の選択。

「私たちは電気を使った商品を否定するつもりはまったくありません。ただ、地球温暖化が懸念されている昨今、電力化一辺倒で開発を進めるのではなく、環境の持続性を満たせるような新しい選択肢がもっとあってもいいはず。そこで、電力化とは対極の非電化に特化しようと思い、2001年に非電化工房を設立したんですよ」

非電化工房では冷蔵庫のほかにも、オリジナルのソーラークッカーや除湿器、掃除機、浄水器、コーヒー焙煎機などなど、数々の非電化アイテムを生み出している。なかには自分で材料を揃えて簡単に作れるアイテムもあるというのだ! そう、いつの時代も男は日曜大工ができてこそナンボ。うまくいけば、役立つエコ・グッズを作れる男として、女子から一目置かれる存在に。
その作り方、いますぐ教えてくださ~い!
非電化除湿器。湿気を約1.5リットル吸うと、手前のようにフィルターがピンク色になり、それ以上は湿気を吸えなくなる。日差しに2~3時間さらせば元の青色になり、何度でも繰り返し使える

家電を自分で作る!?新しい選択肢がココに!



地球温暖化を招くといわれているCO2を家庭レベルで削減するために、昨今は家電を最新の省エネタイプに買い替えることが推奨されている。しかし一方では、発明家の藤村靖之さんが主催する非電化工房が開発した冷蔵庫のように、電気を使わない非電化製品という新しい選択肢もあるのだ。さらに、その非電化製品のなかには、頑張れば自分でも作れるものがあるという。

さっそく那須高原にある非電化工房で、様々な非電化製品を拝んでみようじゃないか。まずはアルミで縁取られた額縁のようなものに目を付けたボク。青いフィルターが貼られていて、見た目がカッコイイ。コレ、何ですか?

「これは除湿器です。青く見えるフィルターはろ紙を使っていて、水に溶かした塩化カルシウムを塗ることで、湿気を吸いやすいように細工をしてあります。これを置いておくだけで、部屋の湿気をどんどん吸ってくれます。約1.5リットルの限界まで湿気を吸うと、ろ紙がピンク色になるんです」

ピンクになった状態の除湿器も置いてありますが、まさか使い捨て?

「いえ、ピンクの状態になったら、太陽の光にさらしておけば2~3時間で湿気を吐き出して青い状態に戻ります。すると、また除湿を再開できます。ゴミも出ないし、電気も使わないし、恐らく20~30年は使えるという除湿器なんです。しかも、ろ紙と塩化カルシウム、あとはそれを支える適当なサイズのフレームを用意すれば誰でもわりと簡単に作れちゃいますからね」
こちらは、非電化工房が試作中の浄水器。瓶、蛇口、ホースなど、手に入りやすい素材で、誰でも作れるような設計を目指しているという
はい、まず1品、ノウハウをいただきました!
次、ブリキの箱にローラーと持ち手がついているやつ、これはまさか掃除機ですか?

「そうです。まだ試作段階ですが、単純にブラシのついたローラーでゴミを巻き取る仕組みです。回転率を調節するのがちょっと難しいのですが、自作しやすい製品を目指して設計しているので、工作が得意な人ならホームセンターで材料を購入して自分で作れるはずです。捨てて買い換えたり、修理に出して新品購入と変わらない高額な修理費用を取られたり、という必要もありません」

実際に試作段階の掃除機を組み立ててみたのですが、たしかに文系のボクでも作れちゃいそうなシンプルな仕組み。ま、ローラーで巻き取っているだけですしね! 非電化、工夫すれば意外と簡単に作れそう。ちなみに、冷蔵庫にしろ、掃除機にしろ、興味がある人にはHPを介して作り方を教えてくれる。

そもそもゴミを吸う方式の電気掃除機は、消費電力という観点で考えるとあまり効率が良くないという藤村さん。実は、電気掃除機だけで家庭の電気の2.1%、日本全体で原子力発電所1.2基分も使っているとも。

「私たちは電化製品を否定するつもりはありませんし、電化が悪くて非電化が良いとも言いません。ただ、ある人にとってはホウキの方が効率が良くて掃除が楽しいかもしれない。それを知らないで電気を使って、結果的に環境問題につながっているとしたら、残念な話ですよね」

たしかに、場所やゴミの種類によっては、ホウキでバサバサ掃いた方がスカッとすることもあります。なるほど、そうやって電化製品の効率について考えてみたり、ときには非電化を選択してみることで、ムダな電力使用を抑えることができるわけだ。非電化だけの生活はちょっと難しいかもしれないけれど、自分で作った非電化と電化を上手に使い分ければかなりの電力を節約できそうだ!

もちろん、浮いた光熱費で女子をデートに誘います。
きっとこれも、エコモテの一環。 これまで省エネというと、コツコツとやる地道な
イメージがありましたが、前回紹介したソーラークッカーや
今回の非電化製品のように、かなり大胆に、
そして楽しく省エネを実現する方法もあるんですね。
皆さんも、まずは一品、いかがですか?

さて、これまで取材を進めてきて、
都心から離れて、自然に囲まれた生活をしている人に
出会うたびに、そのエコでスローな暮らしっぷりに憧れを抱いてしまいます。

なんとか休日だけでも、そういう暮らしを実現する方法はないんですかね?
別荘を買う? う~ん。
次回はその方法を探ります!

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