今日から始める“エコモテ”生活

第8回 魅惑のツリーハウスを手に入れる!

2009.06.30 TUE

今日から始める“エコモテ”生活


夢を現実に! 自然との共生を目指すための隠れ家として、ツリーハウスを作りたい! イラスト/沼田光太郎

メルヘンなたたずまいにウットリまるで自然のラブホだね!



ツリーハウス。それは、絵本の世界から抜け出たかのような、自然の木と一体化するように建てられた家。メルヘンなデザインがもたらす非日常のムードが、老若男女の童心を刺激するぅぅ! 精巧なツリーハウスを目の当たりにすれば、仕事で疲れたビジネスマンのドライアイも、3秒で(☆o☆)こんな感じになるはずだね。女子の目立って2秒でハート形になりますわ! つまり、ツリーハウスは鉄板のモテ・ハウス!! 郊外の森林に作って週末の隠れ家として活用すればプチスローライフも実現できそうだぞ。この際、妖精さんになって森に帰化するか!?

今回は皆さんも妄想力を全開にして読んでくださいね!
一緒にめくるめくツリーハウスの世界を覗いてみましょう。

まずは改めてツリーハウスの定義を。ツリーハウスの設計・建築・販売などを手がけるツリーハウス・クリエーション代表の小林崇さんによると、「生きている木を土台にして作られた建築物」とのこと。スタンダードなロッジ型の小屋をつくるもよし、昆虫や鳥の巣のようなアート全開のフォルムにするもよし、数本の木を利用してひたすら巨大化を目指すもよし。小林さんいわく、想像力次第でどんなものでもつくれるという。

「ツリーハウスはインドネシアがルーツで、もともとは敵を監視する物見台としてつくられていたもの。現代になり、都会を捨てて森へ行けという物質文明へのアンチテーゼや自由の象徴として、アメリカを中心に世界各国でムーブメントが起こり、現代の建築技術や各国の風土を生かした独特のツリーハウス文化が発展してきているんです」

現在は日本でもツリーハウスの普及が進んでいて、皆が集まるプチ別荘や子供の遊び部屋に、また自宅の庭に書斎用としてなど、購入したり自ら建てたりする人がじわじわと増えてきている。 2005年の会社設立以来、全国の商業施設や公共団体から依頼を受けて数々のツリーハウスを手がけてきた小林さん。そのアートオブジェのような作品が注目を集 め、ツリーハウスの普及に貢献してきた。また、その取り組みは結果的に、放置されて荒廃した日本の森林事情を世間に知らせる役割も果たしている。小林さんの活動がエコにもつながっているのだ。

「ツリーハウスをつくること自体は、ナチュラルを志向する行為ではあるけど、特にエコを目的としたものではないんです。少なくとも僕は楽しいからつくっているだけ。皆が気軽に立ち寄れる遊び場として、森林のことを考える教材として活用してもらえればいいですね。女の子も誘いやすいと思うし(笑)」

誰も知らないオシャレスポットに誘う感じですね。モテですな。
ところで、実際にボクらが自分専用のツリーハウスをつくるにはどんな方法が?

「依頼されれば僕たちでつくります。企画やデザインにもよるけど、スタッフ4~5人で取りかかって製作期間は1カ月程度。自分でつくる場合でも、廃材を使ったり材料を安く仕入れれば、低予算でもそれなりのものが作れますよ」

小林さんに協力してもらって激オシャレなハウスを目指すのも捨て難いですが。うん、貯金もほとんどないし、低予算がいいので自分でつくる方向を目指します! 小林さんが主催しているNPO「JAPAN TREEHOUSE NETWORK」では、毎年開催しているツリーハウス・スクールの生徒を現在募集中だ。ド素人でも毎月1回、計6回の講座を受ければツリーハウスづくりの基礎はバッチリ学べる。他にも全国各地でワークショップが開催されているし、ツリーハウスキットなるもの(120万円程度)も存在する。そう、やる気があれば誰でも作れるのだ!

遊び心と夢が詰まったツリーハウス、あなたも一軒いかがですか?
神奈川県茅ケ崎市「市民の森」にある公共のツリーハウス。安全のため、一度に登れるのは5人まで。

樹上から眺める景色!そよ風の愛撫がキモティー!!



生きた木々を柱としてつくられるツリーハウス。自然から遠のきがちな現代人の特別な隠れ家として、また観光スポットとしても人気が高まっている。今回は、ツリーハウスの設計・建築・販売などを手がけるツリーハウス・クリエーションの小林崇さんの案内で、神奈川県茅ヶ崎市の「市民の森」にある公共のツリーハウスへGO! そのノウハウをこの目でコピーして、実家の狭い庭にペーストしてやるのダ!

現地に到着。初対面のツリーハウス。2本の木を柱として、それぞれの木に展望台があり、それを吊り橋でつないでいる構造だ。うん、お見事! 見るだけでテンションが上がりますね。登ってみるともっとテンションが上がりますね、小林さん!

「人は皆、木の上に登るとキャッキャしますよね。先祖、サルだし(笑)」

サル的本能の名残りかどうかはさておき、やっぱり気持ちいい。風、木漏れ日、草木の匂い、リスもいるなんつーか、自然が醸す癒やしの100%ミックスジュースを全身の毛穴で吸収できちゃう感じ!? なにより、この見晴らしのよさがツリーハウスの醍醐味ですな。これが自分専用だったら、さらに優越感に浸れそう。
で、実際につくるときはどんな流れになるのでしょう?

「当然ですが、まずは場所を確保すること。自分の土地がなければ土地の所有者に承諾を取る必要があります。日本の国土は約7割が森林で、放置されている土地も多いですし、探せば木1~2本分の土地を格安で譲ってくる森林の所有者もいます。ちなみに、ツリーハウスに住むのは自由ですが、建築基準法において建築物とは土地に定着するものとされていて、法的な住居とは認められていません。現状では住民票を取得することはできないんです」

基本的にはプチ別荘や隠れ家、遊び場としての制作に向いているということですね。まあ、さすがにマジ住居をつくる予定はないので、ぜんぜんOK!
ところで、どんな木に目星をつければ?

「例えば、枝の少ない針葉樹のような場合は、幹を柱にして枠を囲む、枝に広がりのある広葉樹の場合は、囲むよりものせることを考える、というように、ツリーハウスは木の種類や形に合わせてつくるので、基本的にはどんな木でも制作は可能です。ただ、バラ科の桜や梅のようにもともと脆い木は、あまりツリーハウスには向きません。つくるたびにその方法が違うのがツリーハウスの特徴であり、おもしろさでもあるんです」

あまり条件に縛られず、むしろその場所や木の条件を生かして自由な発想でつくれるというわけだ。が、あくまでも土台となる木は生き物。木を傷つけないように注意を払いながらつくるのが基本。また、設計の段階で木の成長も計算に入れておくべきだし、メンテナンスをサボると朽ち果ててしまう可能性も。ツリーハウスづくりを考えることは木と真剣に向き合うことに他ならないのだ。
あとは材料を集めてハウスを組み立てるのみ。

「ツリーハウス制作には様々な工法がありますが、私たちはガルニエ・リムという、樹木にとって負担が少ないとされる特殊なボルトを打ち込む工法を推奨しています。私たちはそういった高度な技術と木や森に対する知識を共有するネットワークを目指して、ツリーハウスを体験する楽しさやワクワク感を都市部で生活している人にも伝えていきたいんです」

アウトドア好きな仲間を募って、自分たち専用の基地をつくるのも楽しそうですね。う~ん、夢が広がります。

というわけで、さっそく自宅の庭の木にツリーハウスを作っちゃおう!
いや、でもな~。ウチの木、栗なんだよな~。なんか痛そう。 エコを積極的に実践している人には、
釣りや登山が趣味の、自然大好きな人が多い気がします。
定期的に現場を見ているから、
環境保護を素直に自分の問題としてとらえることができるんですね。

普段、自然と触れ合う機会が少ない人は、
ぜひ一度ツリーハウスに遊びに行ってみては?
ボクはもともとインドア派でエコの知識もほとんどなかったけど、
この4カ月、取材を通して自然に触れるなかで、
自分のなかでエコを実践する理由が増えてきた気がしています。

さて、このコラムも残すところあと4回。
ラストスパートで、残されたエコに全力で挑みます。
気になるテーマがあったらお気軽に投稿くださいね!

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