都心に“自分の城”を持ちたい!

第8回 マンションコミュニケーションの極意

2009.10.13 TUE

都心に“自分の城”を持ちたい!

マンション掲示板やSNSもイマドキのご近所づきあいが知りたい!



今は昔に比べて、ご近所づきあいが少なくなっているといわれています。都心部では特に、隣人の顔すら知らないなんてことも…。でも、今はインターネットのマンション掲示板やSNSなどを利用したコミュニケーションがあるとか。ご近所づきあいにも時代の潮流!? イマドキのマンションコミュニケーションを知るため、リクルートのマンション掲示板『スマッチ!』で編集長を務める矢本俊之さんにお話を聞いてみました。

「掲示板はご近所づきあいというよりも、近所の飲食店や保育園など、周辺環境の情報を得る手段といった使われ方をしています。匿名性が高い分、本音が出やすいので、リアルな情報を得られることもありますよ」

匿名の掲示板っていうと、どうしても“荒れる”イメージがありますが…。

「書き込みする方はほとんどが情報を求めている方なので、丁寧に質問を書き込みます。丁寧な質問に対しては回答者も真摯に回答してくれるので、荒れることはめったにありません」

なるほど。
オフ会開催→ご近所づきあい、みたいにネットからリアルなご近所づきあいって、あったりするのでしょうか?

「掲示板ではあまりないですが、SNSではコミュニティやサークルができていて、オフ会もありますよ。主婦がママ友を見つける、という使われ方が多いようです。また、SNSでは個別にメッセージを送れますから、個人間でリアルなつきあいに発展することもあります。実際、私も地域のSNSで知り合った人と飲みに行きましたよ!」

おぉ! やっぱりあるんですね。

「ネットから生まれるご近所づきあいもあるとは思いますが、やはり大切なのは実際のコミュニケーションです。マンション内で住民と顔を合わせたらあいさつをする、管理人さんと仲良くするといったことが、今の時代に大事な“ご近所づきあい”だと思います。住民同士の仲が良ければ管理組合の運営もスムーズになりますし、なによりマンション内の雰囲気が良くなります。管理人さんと仲良くしておくと、いざというとき心強いですね」

いくらネットの時代とはいえ、やっぱり基本はあいさつにアリ。ご近所同士、顔を知っているのが一番というわけか。やっぱり管理人さんとのおつきあいも大切みたい。ブログ『マンション管理人のひとりごと』を運営している、マンション管理人の宇野さんに、住民とのコミュニケーションの実際について聞いてみました。
マンション掲示板はSNSに比べて匿名性が高い。いつも間にかお隣さんとコミュニケーションしてた! なんてこともあったりして!?
「管理人はすべての住民と平等に接しなくてはいけませんが、やはり気持ちの良い人なら多少のお願いは聞いてしまうものです。普段からあいさつをしてくれる人なら、こちらも気持ち良く対応できます。管理人だけでなく、清掃をしてくれるメンテナンス業者さんとも、積極的にあいさつしてほしいですね」

気持ちの良い対応。そのためにも、普段からしっかりあいさつをして、雰囲気のいいマンションにしたいものです。

管理組合、管理会社って? マンション「管理」の仕組みとは?



賃貸とは違って、マンションを購入すると毎月、管理費や修繕積立金を支払うようになります。この管理費や修繕積立金などがマンションの維持や管理に使われるわけです。でも、具体的に誰がどんなふうに管理しているのでしょうか? 管理組合とか管理会社とかって聞いたことはあるけど、どんなことをするところなのかよくわかりません。そこで、マンション管理に関する様々なサポートを行っているマンション管理会社、三井不動産住宅サービスを訪ねてみました。

「マンションの住民(区分所有者)で構成され、マンションのルール作りや収支管理をするのが管理組合。管理組合から委託を受け、実際に組合運営やメンテナンスなど、管理組合のサポートをするのが管理会社です」

名前は似ていても、まったく別の役割があるわけですね。では、それぞれについて詳しく教えてください。

「マンションを購入すると、購入者は自動的にマンション管理組合の組合員になります。組合では、原則として年に1回総会が行われ、あらかじめ理事会で提案された、次年度の予算やメンテナンス計画の決議が行われます。理事会のメンバーは、立候補制だったり抽選で決められたりと、マンションによって異なります」

理事会メンバーも全員、住民(組合員)なんですね。とはいえ、みんな普通の住民ですよね? いきなり「次は君も理事だから、来年の修繕計画頼むね!」なんていわれても困ります。

「そのあたりをサポートするのが、管理会社の役目です。たとえば修繕だったら、新築時におおよその修繕計画を立てますし、その修繕計画の時期が近づいてきたら、どの程度の修繕が必要なのかの調査や見積りの手配も行います。また、管理規約を改正する際には、その原本を作ったりもしますから、計画から実作業まで管理組合のパートナーとして様々なサポートをします。ですから、理事になったからといって業務に翻弄されるということはありません」

じゃあ、理事に選ばれても管理会社にお任せしておけばいいわけですね。ちょっと安心しました。

「とはいえ、最終的に決定権を持つのは管理組合、つまり住民(組合員)のみなさんです。計画のサポートは行いますが、管理組合の総会や理事会で決議されなければ、管理会社は何もできません。ですから、総会には積極的に参加していただきたいですね」

総会に参加することで、自分が住むマンションの予算状況やメンテナンス計画を知ることができる。理事会に参加すれば、より自分のマンションのことを知るいい機会になりそうですね。

「理事になると、自分の住みやすいマンションにしていく提案もできますから、ぜひ積極的に参加してください。たとえば、『ペット不可のマンションをペット可にしたい』という管理規約変更の提案も理事がするものです。また、積極的に参加することで住民間のコミュニケーションも活発になります。ご近所さんの顔を知っていると何かと安心ですし、組合が活発なマンションはなにより“いいマンション”になります」

“いいマンション”といいますと?
中古マンションの場合は、マンションを見れば管理の状態は一目瞭然だが、新築マンションではそうはいかない。その場合、担当する管理会社が管理している他の物件を見ることで、その様子を知ることができるそうだ。
「組合が活発なほど、管理やメンテナンスがしっかりしてきます。キレイで安心な暮らしが保てるのはもちろんですが、これは将来の資産価値につながってくるのです。いい状態が維持できていれば、マンションの資産価値低下を最小限に防ぐことができます。組合の活動に参加するのは、ご自身の将来のためでもあるのです」

なるほど。最初はめんどくさそう…って思ったけど、将来のためにもキチンと組合の活動には参加したいと思います! まあその前にマンションを買わなきゃいけないわけですが…。
 






  掲示板サイトの編集長、実際の管理人さん、管理会社のご担当者の3者にお話を聞くことができましたが、
みなさん口をそろえて、「あいさつをキチンとしよう!」と言っていました。

また、「あいさつをして住民同士が仲良くなれば、雰囲気も明るくなっていいマンションになる」
というのも、みなさん共通の認識。

マンション管理組合が住民(区分所有者)で構成されているというのは知りませんでしたが、
そう聞くとあいさつから始まる、住民同士のコミュニケーションが大切だというのも納得です。

当連載では、みなさまからの住宅購入に関する
素朴な疑問を募集しております。
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