石見銀山が世界遺産に登録!

そもそも世界遺産登録の基準って何だろう?

2007.08.02 THU

今年7月2日、「石見銀山遺跡とその文化的景観」がユネスコの世界遺産委員会によって、国内で14件目となる世界遺産に登録された。ところで世界遺産は、どういう基準で決定されるのだろうか。いかにも世界遺産になりそうな場所は他にもいっぱいあるのでは…?

「世界遺産の条約は、自国だけでは守りきれない遺跡や景観を世界共通の宝物として守りましょう、という思いから1972年に誕生しました。アスワン・ハイ・ダムの建設でエジプトのヌビア遺跡が水没するのを防ぐために、国際的な協力を仰いだことがきっかけになっています」(社団法人日本ユネスコ協会連盟・尾崎さん)

つまり世界遺産は、必ずしも有名な観光名所が登録されるわけではないのだ。むしろ観光地化が進んでいると景観の保全が難しいため、なかなか世界遺産として認められないことも多い。登録基準には「人類の創造的才能を表す傑作である」など10の項目があるが、それ以外にも何より重要なのは“地元の人々の想い”だと尾崎さんは言う。

「世界遺産は、自国が自らの力で守っていくことが大前提。世界遺産になったからといって、特別な資金援助があるわけではないんです。ですから、どんなに価値のある場所でも地元の人々に保護していく強い意志がなければ世界遺産としての登録は認められないのです」

世界遺産に登録されることの最大の価値は、地元の人々の“誇り”の証明となることなのだろう。

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