生産台数で、ついに世界一に

トヨタ自動車の強さの背景って、どんなもの?

2007.04.19 THU

世界で激烈な競争が行われている自動車業界で、トヨタ自動車が生産台数世界一に躍り出ることが濃厚になった。どうして、トヨタはこんなに強い? そういえば、3月のアカデミー賞でも、ハリウッドスターがこぞってプリウスで駆けつけていた。やっぱり商品の開発力? ハイブリッドカーを作った技術力? 「かんばん方式」に代表される独自の生産力? だが、そのすべてを別のメーカーに入れても、その会社はトヨタには絶対になれないと言われる。秘密は、企業風土にこそあるからだ。

折しも4月2日の入社式で、社長はこう訓示した。“現在の躍進に浮かれ、状況判断を誤ったり、気を抜いたとたんに企業としての存続すら危うくなる”。世界一になろうかという企業の訓示がこれなのだ。だが、トヨタの強さはまさにここにある。社員一人ひとりが危機感を持ち、どうすればもっといい会社になれるか、いい車が作れるか、日々知恵を振り絞っているのだ。社内の問題を見つけ解決することを繰り返すうち、問題がない状況が不安になり、みんなで懸命に問題自体を探してしまう。意識はそれくらい徹底している。

強い企業の条件は、実は時代によって変わっていく。本当に強い企業とは、この変わる条件を先取りして、自らを積極的に変えられる企業なのである。そしてトヨタは、この変わる力が、どこよりも凄いのである。

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