アメリカには“時効”がない!?

なぜ日本には“時効”が存在しているのか?

2008.04.03 THU

今年2月、衝撃的な逮捕劇が繰り広げられた「ロス疑惑」。27年前の事件ながら逮捕が可能なのは、カリフォルニアをはじめ米国の多くの州には殺人事件の時効がないから。日本では25年の時効が設けられているけど、そもそもどうして時効は存在するの? 『アメリカ法制度と訴訟実務』ほか多数の著書がある国際弁護士の牧野和夫さんに伺いました。

「第一に、時間の経過によって証拠の所在がわからなくなり、事件を立証することが難しくなるため。次に、長期間の調査で納税者に過度な負担をかけないため。そして、長年の逃亡生活で犯人が社会制裁を受けていると考えられるため、です」

では、アメリカの多くの州で殺人事件に時効を設けていない理由は?

「それは州政府の刑事政策の考え方によって異なりますが、計画性があったり、強盗や強姦をともなっている1級殺人などの重罪に限って時効を設けていない州が多いようです。同様に、重大事件に時効を設けていない国は数カ国あります」

日本でも重罪に関してのみ時効をなくそうという動きはあるのでしょうか?

「科学捜査技術が進歩したことにより『時間の経過による立証の困難さ』は合理的な意味を失っていますから、見直し論が出てきてもおかしくないですね。今後は重大犯罪について時効を設けないことが世界的な流れとなるでしょう」

とにもかくにも、重罪を犯した犯人が早くつかまる未来が来ることを、切に願います…。

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