「受給額激減」と言われるけど…

会社員の年金、元が取れる年齢は?

2015.11.17 TUE

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年金、何歳まで生きれば元を取れる? 写真提供:にこまる / PIXTA(ピクスタ)
私たちの老後の備えとなる「年金」。支給額の減少が進んでいることもあって、自分たちが受給する頃にはどうなっているのか、不安に思う人も多いはず。そんな年金ですが、実際のところ、何歳まで生きれば元を取れるのでしょう? ファイナンシャルプランナー・伊藤亮太さん協力のもと、計算してみました。

まずは、国民年金だけの場合。一般的な会社員ではなく、自営業者やフリーランスの方にあてはまる計算です。2015年11月現在30歳として、20歳から60歳まで40年間、毎月欠かすことなく保険料を納めると、満額で年間78万100円(平成27年度価格)の年金を受給できます。

●国民年金
・60歳までに支払う保険料=1万5590円(平成27年度価格)×480(12カ月×40年)=748万3200円
・年間受給額=78万100円(平成27年度価格)
・元を取れる年数=748万3200円÷78万100円≒9年7カ月

約9年7カ月で元を取れる結果に。現在の年金受給開始年齢は65歳なので、75歳まで生きれば元を取れます。ただ、ひと月の保険料、受給額、受給開始年齢はすべて変動する可能性が高いので、あくまで目安として考えてください。

では次に、一般的な会社員の場合。会社員は、国民年金に加えて、厚生年金に加入しています。上記とやや計算が異なり、収入や配偶者の有無に応じて保険料および受給額が変動するのが特徴です。仮に月給が30万円(ボーナス分含む)固定で60歳まで保険料を支払うとすると…。

●国民年金+厚生年金(月給30万円の場合)
・60歳までに支払う保険料=5万3484円(30万円×17.828%)×480=2567万2320円(本人負担分+会社負担分)
・年間受給額=78万100円(国民年金)+83万736円(30万円×5.769/1000×480)=161万836円
・元を取れる年数=2567万2320円÷161万836円≒16年

約16年なので、81歳まで生きれば元を取れる計算。ただ、保険料の支払いは会社が半分負担してくれるので、本人負担分を毎月2万6742円とすると8年。つまり73歳になったら元を取れると考えることもできます。
※17.828%は平成27年9月時点の料率

なお、月給が50万円(ボーナス分含む)で固定、さらに奥さんがいる場合も計算してみると…。

●国民年金+厚生年金(月給50万円、妻アリの場合)
・60歳までに支払う保険料=8万9140円(50万円×17.828%)×480=4278万7200円(本人負担分+会社負担分)
・年間受給額=78万100円(国民年金)+78万100円(奥さんの国民年金)+138万4560円(50万円×5.769/1000×480)=294万4760円
・元を取れる年数=4278万7200円÷294万4760円≒14年6カ月

約14年6カ月なので79.5歳。本人負担分を4万4570円とすると約7年3カ月、72歳で元を取れると考えることができます。奥さんの分も受給できるので、「結婚をして厚生年金をもらった方が将来、元を取りやすい」といえるかもしれません。

とはいえ、いろいろと変更も多い年金制度。受給開始年齢はすでに55歳→60歳→65歳と段階的に遅くなって受給額も減り、今後、「受給開始年齢を68歳に、70歳に、75歳に…」なんて話も出てきています。しっかりニュースをチェックして、自分がいくらもらえるのか、何歳まで生きれば元を取れるのか、計算しておきましょう。
(島尻明典/verb)

■オトコの選択、どっちが得?第5回

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