同じ10%還元・オフでもトータルで見ると…

得なのは?ポイント還元vs.現金値引き

2016.02.16 TUE

お得にスマートに… マネー得々大学院 > オトコの選択、どっちが得?


「ポイント10%」は実質「値引き率9.1%」!? 写真:Graphs / PIXTA(ピクスタ)
新生活に向けて、引っ越しや部屋の模様替えなどで、新たに家電を買う機会も増える時期。ECサイトも便利ですが、家電量販店で買うとポイントも貯められてお得ですよね。でも実はこのポイント表示、ちょっと数字のマジックがあるのだとか。経済コラムニスト・大江英樹さんに聞きました。

「大手家電量販店で一般的な『ポイント10%還元』ですが、10万円の商品を買うと、1万円得するように思いますよね。でも実際に計算してみると少し違います。10万円の商品を買って10%のポイントが付くということは、実際には『11万円の商品を10万円で買える』ことを意味するのです」(大江英樹さん)

たとえば、10万円の商品を買って1万ポイントが付いたとします(1ポイント=1円)。次の買い物でその1万ポイントを1万円の商品と交換しても、今度はポイントが付かない。よって、11万円の商品を10万円で購入したに他ならないということ。つまり、この場合の値引き率は…、

1万円(差額)÷11万円=9.1%(9100円分)

10%ではなく9.1%になるそう。仮に同じ商品が10%値引きされていたとして、「10%還元と同じ」と考えるのは間違い。実際には10%値引きされている方が絶対にお得なのです。

さらに、「ポイント還元」を使う場合、「ポイントで支払った分」にポイントは付きません。たとえば、10万円の商品を3回買ったとすると…。

【1】10万円の商品を、ポイントを使って3回買った場合の支払い額
1回目の支払い=10万円で、ポイント10%(1万円分)還元
2回目の支払い=9万円(+ポイント1万円分)で、ポイント10%(9000円分)還元
3回目の支払い=9万1000円(+ポイント9000円分)で、ポイント10%(9100円分)還元

合計=28万1000円の支払い(+ポイント9100円分)

【2】10万円の商品を、現金値引き10%で3回買った場合の支払い額
1回目の支払い=9万円
2回目の支払い=9万円
3回目の支払い=9万円

合計=27万円の支払い(ポイントはナシ)

となります。支払い総額に1万1000円の差が出るので、【1】のケースでポイント9100円分が最後に残ったとしても、やはり【2】の現金値引き10%の方がお得なんです。

「行動経済学で、目先の利益に左右され、合理的に判断できないことを『選考の逆転』といいます。ポイントが付くことに惹かれすぎて、結局損する人は多いですよ。また『保有効果』(自分が持っているものに高い価値を感じ、手放すことに抵抗を覚える効果)にも注意が必要。ポイントは貯めたくなりがちですが、ポイントに金利は付きません。したがって、すぐに使うべきなんです」(同)

ちなみに、「ポイント20%還元」の値引き率は実質16.7%、「ポイント30%還元」の値引き率は実質23.1%になり、還元率が高くなるほど、実際の値引き率は下がっていきます。もちろん値引きしてくれるなら、何%だろうと嬉しいんですけどね(笑)。
(島尻明典/verb)

■オトコの選択、どっちが得?第12回

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