「バイタルエリア」「ポゼッション」…

W杯直前! 謎だらけのサッカー用語を攻略せよ!

2010.06.07 MON


「バイタルエリア」「ポゼッション」「オフ・ザ・ボール」…。耳慣れない言葉と感じる方も多いかと思いますが、これらはすべてサッカー用語。最近のサッカー中継ではこのような新しい用語が増えているので、W杯で久々にテレビ観戦する人にはちょっと驚きかも。なぜこんなに増えているのか。

「日本の文化に根づいた野球に比べると、サッカーを語る言葉はまだまだ足りていない。伝える側も意識して、使う言葉を増やしている状況なんです」

そう語るのは、Jリーグ開幕当初からサッカー実況を行っている、アナウンサーの倉敷保雄さん。冒頭で挙げた言葉は、日本代表の試合でよく使われている気がしますが、どのような意味なんでしょうか?

「バイタルエリアとは、シュートチャンスの生まれる相手ゴール近くのエリアのこと。そのエリア近くでボールを回して試合の主導権を握りつつ、ボールを持たないオフ・ザ・ボールの味方選手が動き回り、相手の守備をかき回す。そうやってボールをキープしながら積極的にゴールを狙うのが、岡田武史監督の目指す“ポゼッションサッカー”なんです」

さらに気になるのは、これらの新しいサッカー用語が、どうやって中継の現場に持ち込まれるのかということ。倉敷さんによると「指導者資格の研修を受けた解説者たちが使って広まる場合が多い」とのことだ。

「日本サッカー協会では『強化指導指針』という指導者向けのテキストの98年版で、サッカー用語の解説項目を作りました。当時は同じ用語でも人によって理解が違うものも多かったので、言葉の共通理解を図ることにしたんです」(日本サッカー協会・指導者養成ダイレクターの大野真さん)

その『強化指導指針』には、上記のサッカー用語を含めて、合計77もの言葉が解説されている。ここ数年で耳にするようになったサッカー用語のほとんどは、実は10年以上も昔から存在していたのだ!

「指導者の言葉がお茶の間にまで浸透しつつあるということは、サッカーが日本の社会に根づいてきたということではないでしょうか。その時々の代表監督や世界のサッカーの流れによって、言葉に流行り廃りはありますが、最終的に残っている言葉は、どれもサッカーの根本原理を示す重要なものばかり。世界の一流選手が集うW杯では、そんなサッカー用語のお手本のようなプレーが、随所に見られるはずですよ」(大野さん)

いよいよ日本のW杯初戦まであと1週間。新しいサッカー用語に触れる機会がなかった人も、W杯の試合を観れば、その意味を一気に理解できるはず。事前に用語をいくつか覚えておけば、中継を観るのもより楽しくなるはずだ!
(古澤誠一郎/Office Ti+)

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