強豪校の共通キーワードがコレ

高校野球に新トレンド! 「中高一貫」が勢力拡大中

2010.07.15 THU


夏の甲子園に向けた予選が、全国各地で行われている。「母校」の結果が気になる読者も多いだろう。近年、この高校野球界に、ちょっとしたトレンドがある。キーワードは「中高一貫」。中学、高校の6年間で強化し、日本一を狙うチームが増えているのだ。

成功例の代表が昨夏、甲子園初出場を遂げた常葉学園橘(静岡)。エースの庄司隼人(現・広島カープ)ら、主力の大半が付属の常葉学園橘中の出身だった。庄司たちの代から強化を始め、1期生が目標を実現させたのである。また、名門どころで中高一貫といえば、中学で日本一、甲子園でも実績が豊富な、桐蔭学園(神奈川)、星稜(石川)、明徳義塾(高知)などの名が挙がる。

これらの中学校はすべて、中体連に属する軟式野球部だが、中高一貫校では硬式に力を入れる動きも出てきている。中学に硬式野球部を作り、シニア、ボーイズ、ヤングといった中学硬式野球の連盟に登録するのだ。青森山田シニアがその代表例で、他にも昨年は生光学園中(徳島)がヤングで日本一に輝いた。近年の甲子園球児、プロ野球選手には中学の硬式クラブ出身者が多い。早くから、「硬球」に触れられるのが、大きな利点になっているのである。

こうした中高一貫校が勢力を増す背景には、いくつかの理由が考えられる。ひとつは、スカウティングで優位に立てること。簡単にいえば、中3よりも小6のほうが規制が少なく入学を促しやすい。そして、最大の利点が「中3の夏の大会終了後は、高校の練習に参加できる」こと。これは中高一貫校に限って高野連が認めている制度。他の中学生より半年も早く、高校野球を体験、実質「2年半」の高校野球生活を「3年」にすることができるわけだ。

ちなみに高校サッカーでは、冬の選手権大会で、青森山田(青森)、ルーテル学院(熊本)、神村学園(鹿児島)と、中高一貫で強化を図る高校が3チームもベスト8に入り、話題に。甲子園でも「中高一貫校」が、上位を占めるときがくるかもしれない。
(大利 実)


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