お手軽! 自宅菜園入門/第11回

日光いらず!? 引き出しのなかで育つ野菜って?

2011.08.12 FRI


もやし栽培の初日は、よく洗った種を十分な水に浸しておく。翌日からは、種を洗ったあとにしっかりガーゼで水を切るのがコツ。清潔にしてカビが生えないよう注意しよう 画像提供:いまここ・らいふ
家庭菜園を成功させるコツは、毎日野菜を観察しお手入れすること。とはいえ、朝から晩まで働き詰めの現代人に、なかなかそんな余裕はない。水やりを忘れて失敗することも多いし…やっぱり野菜を育てるのはあきらめなきゃダメ?

「それならオフィスで育ててみるのもいいと思いますよ。 日光が当たらないデスクの引き出しのなかでも、野菜が育てられるってご存じですか? 」

と、まさかの大胆な提案をしてくれたのは、園芸家で『1週間でヘルシー室内野菜! 深町貴子のスプラウト栽培セット』(宝島社)などの著者である、深町貴子さん。デスクの引き出しで野菜だなんて…一体どんな野菜が育つんですか?

「冷暗所でも育つ“もやし”は、オフィスでの栽培にもってこいです。低カロリーで栄養豊富なもやしは、種から簡単に育てることができるんですよ」

たしかにもやしは暗い所で育つって聞いたことがあるけど、引き出しのなかでどうやって栽培するんですか?

「もやしとは、豆類や穀類の発芽野菜のことを指し、芽だし野菜の総称としてスプラウトとも呼ばれています。大豆もやし、緑豆もやしなどいろいろな種類の種子が売られていますよ。発芽方法は、これを洗って湿らせ、水を切る作業を繰り返すというもの。1日に数回、種のすすぎ洗いを続けると、発芽した芽が日に日に伸びていき、見慣れたもやしの形になっていきます。種を洗う作業がしやすいように、栽培用にジャムの空きビンのような小さい容器を使うといいですよ。まず容器の底に広がる程度にもやしの種を入れたら、ビンの口をガーゼで覆い、輪ゴムで止めます。こうするとガーゼを通して水の入れ替えができるので種がこぼれ出ずラクなんです。このビンを引き出しのような冷暗所に入れておくだけで、おおよそ5日~1週間程度で根っこごと食べられるようになります」

もやしってそんなに早く成長するんですか! なんだか必要以上に引き出しを開けてはニヤニヤして、周囲に怪しまれてしまいそうです。また、深町さんいわくスプラウトの一種である“カイワレダイコン”も冷暗所で育てることができるとか。

「カイワレダイコンも種から発芽させ育てられます。もやしと違うのは、脱脂綿のような絡みやすいものに根を定着させること。脱脂綿の上に種をまいて水をひたひたになるくらいに浸けておくと、30分くらいで種が割れて、翌日には発芽します。発芽の適温は25~28℃くらいですが、生育は15~25℃の範囲であればOKです。これを1日に1回は水を清潔なものに変えて、暗所に入れておきましょう。そして、自分が食べたい長さまで育ったら暗所から出して、日光に当てます。すると黄色かった葉が光合成をして、緑化します。ここで栄養素がアップするというわけです。もやしは最後まで日光に当てなくても豆の栄養価と根っこの繊維質があるので、冷暗所で育てたまま食べられるんです」

どちらも栽培が簡単なうえ、早く成長するので楽しみも増しますね! 家庭菜園ブームがオフィスにまでやってくる日も、そう遠くなかったりして…。でも、ホントにオフィスの引き出しで育てていいかどうかはちゃんと会社に確認してくださいね。

(池田香織/verb)

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