世界ナインボール選手権を制覇

祝・日本人世界チャンピオン誕生! 競技ビリヤードの世界に迫る

2011.09.01 THU


赤狩山選手が本格的にビリヤードを始めたのは17歳の時。23歳でプロになり、34歳ごろから世界大会のシード権を得て今回の快挙へとつなげた
この夏、なでしこジャパン以外にも世界の檜舞台で輝いた日本人がいた。時は7月2日、場所は中東ドーハ。激戦の末、ビリヤードの世界ナインボール選手権を制して赤狩山幸男選手(36歳)が世界王者となったのだ。これは日本人としては13年ぶり3人目の快挙。だが、競技ビリヤードの世界は日本ではなじみがないため、快挙もあまり知られていないまま。そこで赤狩山選手に直々に奥深い世界を語ってもらった。

まず、今回の世界ナインボール選手権はどんな大会なんですか?

「世界中から200人以上の選手が集まって予選リーグを戦い、ベスト64からは負ければ終わりのトーナメント。試合は11ゲーム先取で、決勝戦だけは13ゲーム先取。1試合2時間くらいはかかるし、多いときは1日3試合も行う。それを6日間かけて戦うので、技術だけでなく体力も重要なんです」

頭脳スポーツの印象が強かったので、体力も重要とは意外です。

「僕は軽井沢に住んでいるので体力強化がてら近くの山に登ったりします。それ以外はひたすらビリヤード台に向かって反復練習。1日7~8時間は練習しています」

さすがプロ。練習量もスゴイ。

「日本にはプロのビリヤード選手が約300人いますが、練習と試合だけに専念できるのはごく少数です。そういう意味では恵まれた環境ですね。大多数の選手はビリヤード場のスタッフとして働いたり、経営したりしています」

ちなみにビリヤード選手の収入はどれくらいなんですか?

「世界のトッププロだと年間の賞金総額は1600万円くらい。国内選手だと600万円程度。ただ、海外遠征となると1回20万~30万円の経費がかかりますから、賞金だけで生活するのは大変です」

なかなか厳しい現状のなか、赤狩山選手は今季の獲得賞金をすべて東日本大震災の復興義援金として寄付することを決めた。なんともおっとこ前である。
(中島 亮)


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