なるほど意外なペットの雑学/第9回

爬虫類って、知れば知るほどペット向き?

2011.10.14 FRI


鮮やかなグリーンのカメレオン。とぼけたような顔がかわいい 画像提供:にら/PIXTA
不思議な姿形や独特の質感に惹かれるのか、は虫類をペットにする人が意外と多い様子。しかし犬猫と違って普段の生活で遭遇することもないし謎な部分も多い。まずいったい、どんな種類が人気を集めているんだろう?

「ペットとしてはリクガメやヘビが人気を集めてますね。またトカゲの仲間のカメレオンもは虫類ショップで販売されており、けっこう人気があります」

そう教えてくれたのは、動物貿易会社BURDENの須田拓翔さん。ところでカメレオンって、やっぱり周囲の色に合わせてどんな色にも体色を変化させられるのでしょうか?

「周囲の色次第でどんな色にも変化すると思っている人が多いかもしれませんが、それは大きな間違いなんです。光を当てると明るい色になったり、影だと暗い色になったりするくらいの変化がほとんど。元の色が赤や黄色の派手なものは、興奮した時にさらに鮮やかな色に変色することはありますが、周囲の色に合わせて大きく変色することはないんですよ」

なるほど。これは完全に誤解してました。色の変化を大げさに捉えていたよう。では“トカゲの尻尾切り”という言葉があるけど、これもひょっとして認識違いだったり…。

「日本に生息していたり、一般的にショップで販売されていたりするトカゲの尻尾はやはり切れます。とくに尻尾がとても細い小さい個体は切れやすいです。驚く方がいらっしゃるのは、イグアナの尻尾も切れるということ。イグアナはトカゲの一種なので、当然といえば当然なんですけどね。ちなみに、大抵のトカゲは尻尾が切れると新しいものが生えてくるんですが、少しだけ短くなります。さらにトゲやコブが小さい、つるりっとした尻尾になります」

なるほど。これまでイグアナの尻尾が切れている姿を想像したことがなかっただけに、驚く人の気持ちも分かります。

そんな、驚きを与えてくれる生き物だけに、エサについても気になるところ。いったい何を食べさせているのだろう。ドッグフードのような“は虫類フード”が販売されているんだろうか?

「カメやイグアナ用など、確かに人工飼料も販売されています。しかし肉食のは虫類には、冷凍ラットや冷凍ヒヨコ、冷凍うずらなどを与えるのが一般的です。その点、草食のは虫類は、スーパーで売っている野菜でも大丈夫。例えばグリーンイグアナだと、カルシウムの多い小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、またカボチャやニンジンなどを好んで食べます」

さらにエサに関してのこんな驚きの事実を須田さんは教えてくれた。

「肉食のは虫類は、毎日エサを与えなくていいんです。3mくらいのヘビだと月に1回食事を与えれば十分。5cm程度の小型のヘビでも、週に1、2回で大丈夫です。トカゲは1mくらいの大型のもので10日に1回程度。小型のものでも週に1、2回与えればOKです。ただし草食のものは大きさに関係なく、一般的に毎日与えるのがいいとされています」

肉食だとそれほど頻繁にエサを与える必要がないと。そう考えると、は虫類って意外と飼いやすいかも?

「そのうえ鳴かないしニオわないし、散歩に連れていく必要もありません。そんな手間いらずなところもは虫類を飼うことの大きな魅力ですね。あと、なつくというのとはまた違うのですが、エサを与えてくれることを覚えて、人に近づいてくることもあります。トカゲもヘビも大きく育つ種類ほど頭がよく、飼い主と他人の違いを認識することも多いようです」

ほお、これは意外。クールな外見から、コミュニケーションが一切取れないと思っていたけど、そうでもないようだ。

イメージだけで毛嫌いしている人も多そうだけど、生活が不規則でワンルームの一人暮らしの場合は、とくに“アリ”なペットなのかも!?

(山葉のぶゆき/effect)

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