柏レイソルが挑む終盤戦。優勝争いの行方は?

Jリーグ18年目にして初の快挙達成なるか!?

2011.11.24 THU


柏レイソルがこのまま優勝すれば、昨年の覇者・名古屋グランパス(写真)に続き初優勝となる。Jリーグ18年の歴史で優勝チームは7。8チーム目のチャンピオンとしてその名を刻めるか? 写真提供/GettyImages
今シーズンのJ1も残すところあと2節。柏レイソルが首位を走り、名古屋グランパスとガンバ大阪が後を追う展開だが、今週末の試合で柏が勝利し、名古屋が引き分け以下の成績だと柏の初優勝が決まる。

柏といえば、昨年はJ2でプレーしていたチームだ。2年前に降格を経験したチームが、なぜ優勝争いを演じるチームにまで成長できたのだろう。柏の好調の要因について、サッカーライターの西部謙司氏に話をうかがった。

「まず見逃せないのが、若手の台頭です。U-22代表の酒井宏樹に、得点王争いでも上位につける24歳の田中順也、20歳でレギュラーを張る茨田陽生など、急成長を遂げた若手たちが選手層を底上げし、躍進の原動力になっています。育成に定評のあるネルシーニョ監督の手腕はもちろんのこと、酒井や茨田、さらには今季途中でドイツ1部のボルシアMGへ移籍した大津祐樹も含め、下部組織から優れた選手が出てきているのも柏の強みと言えるでしょう」

さらに西部氏は、昨年加入した“柏の王様”ことレアンドロ・ドミンゲスの活躍も見逃せないと指摘する。

「これまでJリーグに来た外国人選手の中でもトップクラスの活躍を見せていると思います。レアンドロは足元の技術が高く、なかなかボールを取られません。彼が中盤でボールをキープして時間を作り、サイドバックの酒井が果敢に攻め上がる。さらに、空いたスペースを他の選手がしっかり埋める。レアンドロを中心とする攻守の一体感も、柏の好調を支える要因のひとつでしょう」

もしもこのまま柏がJ1昇格1年目での優勝を達成すれば、創設18年のJリーグにおいて史上初の快挙となる。1996~97シーズンのドイツで、1部へ昇格して即優勝を果たしたカイザースラウテルンの例はあるものの、このようなケースは世界的に見ても大変珍しい。

「上位チームと下位グループで予算や戦力に大きな差がある欧州リーグでは、昇格チームが即優勝することは非常に難しい。しかし、J1というのはもともと上位と中位の差が小さいリーグです。快挙には違いありませんが、昇格後に即優勝というケースも起こり得る。そういう意味では、夢のあるリーグといえるかもしれませんね」

柏は今節セレッソ大阪と、最終節は浦和レッズと対戦。特に浦和は今季、まさかの降格争いを演じている。優勝と残留がかかった試合となれば、大激戦になることは必至だろう。今週末、そして来週末のJリーグに要注目だ!
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

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