日本1周ご当地不思議巡り/第14回

スポーツ観戦に一番熱狂的な県は?

2012.08.03 FRI


世界で初めて、野球用の人工芝グラウンドと、サッカー用天然芝グラウンドの併用を可能にした「札幌ドーム」。野球の試合の翌日には、サッカーの試合が可能!
プロスポーツの熱狂的なファンといえば、野球なら阪神タイガース、サッカーなら浦和レッズなどが有名ですが、スポーツ観戦に費やす支出が最も高いのは北海道民ということは、あまり知られていないかもしれません。

「平成21年地域,品目別1世帯当たり1か月間の支出」(二人以上のうち勤労者世帯)によると、北海道はなんと全国平均の約3倍強も「スポーツ観覧料」に費やしているのです。いったいなぜ北海道の人はそんなにもスポーツ観戦好きなのか?

現地で北海道民に聞きこみ取材を進めていくなかで分かったことは、どうやら一つの要因としてウィンタースポーツ人気が関係していそうということ。冬になれば道内各所でスキー大会が催され、1972年の冬季オリンピック札幌大会の舞台となった大倉山や宮の森ジャンプ競技場では、今でも、スキージャンプの国際大会が頻繁に開催されています。

また、苫小牧や釧路を中心にアイスホッケーも盛んで、釧路に本拠地を置く日本製紙クレインズは、全日本アイスホッケー選手権大会で3連覇するほどの強豪チーム。他にも、十勝ではスピードスケートの世界大会が開催されたり世界レベルの選手を観る機会には事欠きません。

さらに、ウィンタースポーツ以外にも、サッカーJリーグにはコンサドーレ札幌、JBL(日本バスケットリーグ)にはレバンガ北海道も誕生し、冬季にかかわらずスポーツ観戦が盛んになりつつあるよう。そして忘れてはいけないのがプロ野球、日本ハムファイターズの存在です。

2004年、本拠地を札幌に移したファイターズはメジャー帰りの新庄選手や森本選手など豊富な選手を擁して一躍人気チームに。また、その年から、駒大苫小牧が甲子園で2連覇したことも相まって、北海道中で野球人気が一気にヒートアップしたのです。

04年にはドラフトでダルビッシュ有を。06年、44年ぶりの日本一に輝き、道民のボルテージは最高潮へ。そして、斎藤佑樹を引き当てたことで、女性ファンも急増。2010年3月に北海道新聞が道内で行った調査によると、回答者の約7割が日本ハムファンと答えるほど、北海道での人気を不動のものとしたのです。

チームもこうした人気ぶりにあぐらをかかず、地元民を対象にした割安シートや、出会いの場をつくる「KONKATSUシート」など、様々な観客動員策を実施。2011年の観客動員数は札幌市の人口に匹敵する約199万人で、パ・リーグでは福岡ソフトバンクホークスに次ぐ2位を誇ります。

「スポーツ観覧料 日本一」の背景には、こうしたファイターズの存在と、ウィンタースポーツ人気があるんですね。
(長谷川浩史/梨紗)

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