臨時列車も登場! じわじわと話題に

アクセス困難な「秘境駅」がブーム

2012.10.29 MON


飯田線小和田駅は、テレビ番組の秘境駅ランキングで1、2位を争う人気スポット。平成5年には皇太子妃になる雅子様の名字が、駅名と一緒であると一躍有名になったとか
人里離れた山中や、地中奥深くのトンネルにあるなど、鉄道以外での到達が難しく珍しい駅の数々。鉄道ファンの牛山隆信氏をして「秘境駅」と名付けられたそんな駅が、2000年代後半からじわじわと鉄道好きの間で人気を集め、一般層をも巻き込んだブームとなっているそうです。

「弊社の飯田線には多くの秘境駅があるのですが、それらを巡る観光列車を運行しますと、老若男女問わず、中部圏、首都圏、関西圏など様々なエリアからお客様がいらっしゃいますね」

とお話しいただいたのはJR東海の広報部・清水康臣さん。近年の秘境駅ブームについて、

「何もない秘境駅にたたずむだけで、普段味わえない非日常感が楽しめるところが人気の秘密なのでは」

と語ってくれた。確かに、マニアならずともとんでもないロケーションの駅は興奮しますものね。かつて筆者も、改札から地中深くにあるトンネル型ホームの筒石駅(北陸本線)に降り立ったことがあります。地上の駅舎から続く斜坑跡を300段近くも下った先にようやくたどりつけるホームは、電車が通過するたびに吹き抜ける強風を遮断するための鉄扉や無機質な天井が印象的な異世界。「まるでダンジョンのようだ」とおののきつつも、心震えてしまいました。

では具体的にどんな秘境駅が人気なのか、再びJR東海にうかがいました。

「例えば愛知県豊橋市と長野県伊那郡を結ぶ飯田線には、人気ランキングの上位につける『小和田駅』『田本駅』といった数多くの秘境駅があります。小和田駅は、所在地が静岡県、愛知県、長野県の3県にまたがっているのですが、集落がダム湖に水没したので、自動車の乗り入れもできない秘境駅中の秘境駅です。また同じく人気上位の田本駅は断崖絶壁にある駅で、豊橋側のトンネル脇の急な階段を上がれば、駅を見下ろす絶景スポットに出会えます」

コメントの通り、飯田線は沿線に数多くの秘境駅が集まる路線で、2012年11月17~25日には、小和田駅や田本駅をはじめ、中井侍駅、為栗駅、金野駅、千代駅など6つの秘境駅をまわれる便利な急行「飯田線秘境駅号」(詳細はリンク参照)を運転しているのだとか。折しも紅葉シーズン。臨時便なので孤独を味わうというわけにはいかないかもしれませんが、秘境駅を巡りながら紅葉狩りとしゃれこむのはいかがでしょうか。

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