コースは自由、給水所でランチもアリ

ご当地ソーシャルマラソン人気上昇

2013.06.28 FRI


次の開催は7月1日に前橋、9月30日に札幌、10月6日に諏訪、11月25日に神戸で予定されている。また、主催者にもオリンピックの「聖火(トーチ)」と「ご当地」をかけた「ごトーチリレー」なるものがあり、シャルソンを実行する人同士が関わりを深められる企画もあるようだ
マラソンブームが続くなか、“ご当地ソーシャルマラソン”、通称“シャルソン”が各地で続々と開催されているのをご存じだろうか?

2012年2月、東京マラソンの同日に経堂(東京都)で行われた経堂マラソンを皮切りに、4月には横浜と墨田、7月1日には前橋。その後も、札幌、新潟、諏訪など予定も含め、年内の開催地はすでにに11カ所にのぼるという。ではソーシャルマラソンとは一体どんなマラソンなのか? 経堂マラソンを企画・運営し、各地のシャルソン開催者を支援する株式会社旅と平和・代表の佐谷恭さんに聞いた。

「ランナーは普通のマラソン大会のように決まったコースを走りタイムを競うのではなく、それぞれが区域内の好きな道を走り、その間の“体験”を競います。どれだけの距離を走るかもランナーの自由だから、興味があれば誰でも参加できますよ」

マラソンをして“体験”を競うって、どういうことでしょう?

「シャルソンでは、ゴール後のパーティでランナーたちが自分の“体験”を報告。もっとも面白い“体験”を話したランナーが優勝者なんです。だから、ランナーは優勝目指して地域の名所や面白い看板などを探しながら走る。開催地にとっては、大会を通じて地域の新たな魅力を発見できるうえ、その魅力を多くの人に知ってもらう機会にもなります。また、給水ポイントはカフェやコワーキングスペースなどの協力店なので、ランナーが立ち寄ることでお店とのつながりも生まれます」

そもそも、シャルソンが生まれたきっかけは、東京マラソンに落選してしまった人のために“裏東京マラソン”をやりたいと考えたこと。その結果、交通規制も不要で、走ることで地域や参加者とつながるシャルソンにたどりついたという。実際、経堂マラソンのFacebookページを見てみると、名所の写真をはじめ、スワンボートやタクシーに乗った、銭湯に寄った、給水所で飲みすぎた!などというユニークな体験が投稿されている。

とはいえ、思い思いに好きな道を走るとなると、みんなで走っているという“大会への参加感”のようなものが感じづらいのでは…?

「大会のオリジナルTシャツが目印になるので、走っている最中にランナーが出会うと、お互い知らなくても『どこ走ってきた?』などと声をかけあったりするんです。給水ポイントでは初対面の人同士が一緒にランチをしたり、ビールを飲んで盛り上がることもありますよ」

マラソン中にビールで乾杯。その後、一緒に再スタート。そんな光景も、シャルソンではゴールまでの道のりのひとつだという。そして、そんな大会をさらに盛り上げているのがスマートフォンだ。

「アプリを使えばいろいろなことが手軽にできます。距離の測定はRunkeeper。FacebookやGoogle Latitudeなどのソーシャルアプリを使って写真や居場所を公開したり、事務局がランナーにSkypeで電話をかけてUstreamで生中継もできます」

東京マラソンやホノルルマラソンで中継に映るために有名人の横を走った筆者だが、シャルソンなら体験次第で自分の姿を中継してもらえる可能性も大いにあるのだ。

ちなみに「経堂マラソン」で優勝に輝いた“体験”は、過酷な「ひとりトライアスロン」。「よこはまシャルソン」で優勝したのは「普段から会いたいと思っていた人、全員に会いに行く」という夢のある“体験”だという。ランナーのみなさん、速さを目指してストイックに走るのもいいけど、今年はシャルソンで優勝を狙ってみては?
(斉藤陽子)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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