野球選手だけの話じゃない!

会社員「2年目のジンクス」解消法

2014.05.02 FRI


2013年は最下位ヤクルトにあって16勝と奮闘した小川泰弘投手。今年の成績は!? (c)時事通信
野球界では「2年目のジンクス」という言葉がよく使われる。1年目に目覚ましい活躍をした選手が2年目に成績を落としてしまうことを指し、これまでに数々の選手がこのジンクスに苦しめられてきた。

現在はメジャーリーグ、レッドソックスでプレーする上原浩治投手も、巨人時代のルーキーイヤーには20勝を上げるも翌年9勝に落ち込み、まさに「2年目のジンクス」の餌食になった一人。今をときめく田中将大投手(ヤンキース)も、大きく落ちたわけではないが初年度の11勝に比べ2年目は9勝。自身唯一の一桁勝利の年が「2年目」だ。新人王になった選手の多くが2年目に成績を落としているというデータもあり、昨季新人王に輝いた小川泰弘投手(ヤクルト)は、今季4月18日の試合で右手を骨折している…。

では、一体いつごろからいわれるようになった言葉なのだろうか。

調べてみると、日本発祥ではなくメジャーリーグで古くから使われてきた言葉。英語では「Sophomore slump」といい、もともとは「大学2年生が学校生活に慣れて遊び歩くこと」を指すのだそう。日本でも「中だるみの2年生」などという表現があるが、それがスポーツ、特に野球界でよくいわれるようになったのが始まりだという。スポーツ界に限らず「2年目」ということがポイントになっていそうだ。

そんな「2年目のジンクス」、ビジネスマンにもあると感じている人も多いのではないだろうか? 

『「やりたい仕事」病』など、ビジネスマンの心理に関する著書の多い心理学者の榎本博明さんは「上司世代の方たちからそういった話を聞くこともあります。緊張感がゆるみ、仕事のモチベーションが保てなくなる、と悩んでいる2年目の社会人は多いでしょうね」と話す。

また、「2年目のジンクス」の大きな要因のひとつは「上司側の要求レベル」にあるらしい。

実際に、榎本さんは講演などで上司の立場の人たちから「部下が期待に応えてくれない」「勉強してくれない」という不満を聞くことがあるという。これは要求水準が高くなる2年目以降に生まれる上司側のホンネのようだ。ジンクスに打ち勝ち、上司にも満足してもらうにはどうしたらいいのだろう?

「“2年目のジンクス”で感じるのはつまり、行き詰まりです。そういった行き詰まりは誰にでもあり、決してネガティブなものではないと自覚することが大事。新人と2年目は状況が違うので、行き詰まって当然なんです。それに、自分自身の行き詰まりで悩む人は、向上心がある証拠。いい加減な人は、自分の停滞に悩んだりはしませんからね。そういったことを自覚して、モチベーションを上げていくのが効果的です」

モチベーションを上げるためには、具体的には何をするべき?

「今できること、これからできるようになりたいこと、去年できるようになったこと、をピックアップしてみましょう。目標設定にもなるし、自分の成長を実感することもできますよ」

なるほど、現状把握が重要なんですね。プロ野球の2年目選手を応援しつつ、前向きに頑張りますか!

(林さやか)

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