あのイチローも給食を食べられなかった!

一流選手たちの「意外な弱点」

2014.08.11 MON


グリエルの“搭乗拒否騒動”は大きな話題に。高田ゼネラルマネジャーまでもが説得を試みたとか…
先日、プロ野球横浜DeNAのグリエルが「飛行機の揺れが怖い」という理由で沖縄遠征を拒否したことが話題になった。これに対して「わがままだ」と非難する声もあるが、屈強な肉体と強靭な精神力を誇るアスリートにも弱点はある、というのはなんだか微笑ましいエピソードだ。そこで、他の一流スポーツ選手にはどんな「苦手」や「意外な弱点」があるのかを調べてみた。

グリエル同様、飛行機が嫌いな野球選手は意外と多い。その代表格が江川 卓(元巨人)だ。「あんな鉄の塊が空を飛ぶのが信じられない」と自著で綴り、広島遠征の際は他の選手が飛行機移動するなか、ひとり新幹線移動を貫いた。大学時代に日米大学野球のため渡米した際には、ロスに着くまでずっと座席で震えていたという。そんな江川に「気分でも悪いんですか?」と声をかけた客室乗務員がのちの正子夫人。江川の方から一目惚れしてしまったというから、まさに「吊り橋効果」というやつだ。ちなみに江川には「閉所恐怖症」という弱点もあり、トイレや風呂には必ず扉を開けたまま入るという。

サッカー界では元オランダ代表、デニス・ベルカンプが大の飛行機嫌い。1994年のアメリカW杯の際には船でアメリカに渡ったほど。オランダの伝説的サッカー選手であるヨハン・クライフのニックネーム「空飛ぶオランダ人」をもじって「飛ばないオランダ人」と揶揄された。

高所で戦うアスリートに高所恐怖症がいるのにも驚かされる。スキージャンプ金メダリストの原田雅彦がそう。「原田さんは風が強いときは必ず競技をやめていた」と後輩である葛西紀明にネタにされている。ほかにも、8mも飛び跳ねるトランポリン日本代表の伊藤正樹も高所恐怖症。それなのにロンドン五輪で4位入賞を果たしたのだから恐れ入る。

また、体が資本にもかかわらず野菜嫌いなスター選手はとても多い。サッカーの中田英寿、体操の内村航平、そしてMLB・ヤンキースのイチローも野菜嫌いだ。イチローは給食で野菜が出ると「食べ終わるまで席を立つな」と言われても決して口にすることはなく、先生の方が根負けして「もう下げていい」と言うまで野菜を残したままずっと席に座り続けたという。現在のイチローは「昔嫌いだっただけで今は食べられる」と否定するが、セロリやグリーンピース、生の大葉などがいまだにNG食材だ。

タバコの煙が苦手だったのが桑田真澄(元巨人)。喫煙する選手が多かった時代、球団に働きかけて新幹線移動での禁煙車(当時)での移動を認めさせた。この時、「お前もタバコ嫌いなんだからもっと分煙を訴えろよ」と言われたのが1年後輩の木田優夫(現・BCリーグ石川)。「愛煙家」の先輩との間で板挟みになって苦労したという。

想像を超えたパフォーマンスを披露するアスリートたちにも、僕らと同じような弱みや欠点が存在する。そう考えるとなんだか励まされるし、選手のことももっと好きになれる。というわけで、今後は選手名鑑やプロフィール欄に「一番怖いもの」「嫌いなもの」の項目を追加するとファンはもっと増えるのではないだろうか。
(オグマナオト)

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