梅雨こそ遠出…神秘の峡谷から江戸の宿場町まで

雨が似合う「絶景スポット」5選

2015.06.14 SUN


マイナスイオンを感じながら、雨の中を散策してみると、気分もすっきりするかも? 撮影/小林伸幸
雨がしとしと降り、つい家にこもりがちになる梅雨の時期。実は、こんな季節こそ出かけてみると新しい発見に出合えることがある。

「晴れを日常とするなら、雨は非日常。雨の日をネガティブにではなく、ポジティブにとらえると、普段使っていない感覚を楽しむことができます」

こう教えてくれたのは、自然をテーマに和紙とプラチナプリントを融合した作品を国内外に発表している、フォトグラファーの小林伸幸さん。

「雨のフィルタを通すと、普段感じられないものを感じることができます。それは、雨音で普段聞こえている音が遮断されるから。五感が研ぎ澄まされ、目に見えるもの、匂ってくるものが変わります。また、雨が降ると緑は圧倒的にキレイになり、妖しさも艶やかさも増します」

そこで、小林さんに「雨が似合う絶景スポット5選」を教えてもらった。

●明月院(神奈川県鎌倉市)
梅雨といえば、あじさい。鎌倉の明月院は「あじさい寺」の愛称で親しまれ、参道から本道まで約2500株のあじさいが咲き乱れている。鎌倉の情緒、お寺の静かなたたずまい、雨露を宿すあじさいのコラボレーションは見事! デートにも最適だ。

●中山道・木曽路 奈良井宿(長野県塩尻市)
江戸時代に宿場町としてにぎわいを見せた奈良井宿。石畳に木の家屋という、当時の面影が保存されている。木曽ヒノキが有名で、橋や家屋にヒノキが取り入れられていて、雨の中を歩くと、ほんのりヒノキの香りを感じられるかも。

●鳴子峡(宮城県大崎市)
大谷川が刻んだ深さ100mに及ぶV字峡谷。紅葉の名所として有名だが、雨の日にもぜひ訪れたい。渓谷に下りて上を眺めると、覆いかぶさるような圧倒的な緑を体感できる。雨とともにグリーンシャワーを浴びたら、冷えた体を鳴子温泉で温めて。

●美人林(新潟県十日町市)
立ち姿が美しいことから「美人林」と名付けられた、樹齢約90年のブナ林。透明感のあるブナの緑が雨に濡れるとより美しく輝く。マイナスイオンを感じながら散策したい場所。ブナ林は世界自然遺産の白神山地も有名だが、こちらの方がアクセスしやすくオススメ。

●高千穂峡(宮崎県西臼杵郡高千穂町)
高いところで100m、平均80mの断崖が東西に約7kmにわたって続く峡谷。遊覧ボートがあり、雨天時もレインコートや傘を差して楽しむことができる(河川増水時などは運休)。降り注ぐ雨のなか、下から見上げる「真名井の滝」は迫力満点。晴天の日以上に神秘性を感じられるだろう。

最後に、雨が似合う絶景を撮影する時のコツを紹介しよう。

「雨の日に写真を撮る時は、三脚を使って長時間露光をするのがオススメ。雨霧や靄(もや)が写り、臨場感のあるしっとりとした写真を撮ることができます。普段はなんでもない景色も、雨が降ることで偶然性が生まれ、その巡り合いを楽しんでほしいですね。そのためには、心のゆとりを持ち、労を惜しまないことがポイントです」(小林さん)

今年の梅雨は、雨の日こそ楽しみが増えそうだ。
(平野友紀子+ノオト)

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