ほろ苦い気持ちを思い出す作品たち

30~40代が胸キュン…「夏の日本映画」人気1位は?

2016.07.28 THU

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2位にランクインした『おもひでぽろぽろ』。公開25周年となる今年、北米で『Only Yesterday』というタイトルで劇場公開されている
写真:akitmy / PIXTA(ピクスタ)
夏休みシーズンに突入。池松壮亮・菅田将暉がW主演の『セトウツミ』、土屋太鳳主演の『青空エール』、新海誠監督の『君の名は。』など、今年も青春映画がふさわしい季節が訪れた。

しかし、いい年をした大人だと、これらの作品を映画館へ見に行くには少し気恥ずかしい場合もあるだろう。そんな人はかつて自分の青春時代に見た名作をレンタルで見返してみるのはどうだろうか? 当時の記憶が甦って、懐かしさとともに新たな感動を見つけることができるかも。そこで、30~40代の男性会社員200人に1990年代~2000年代に公開された作品から「心に残っている夏の映画」についてアンケート調査を行った。

■心に残っている「夏を舞台とした邦画」TOP10

(18作品から1~3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計。R25調べ/協力:アイリサーチ)

1位 『ウォーターボーイズ』(2000年) 228pt
2位 『おもひでぽろぽろ』(1991年) 156pt
3位 『少年時代』(1990年) 120pt
4位 『菊次郎の夏』(1999年) 106pt
5位 『サマーウォーズ』(2009年) 105pt
6位 『時をかける少女』(2006年、アニメ版) 102pt
7位 『スウィングガールズ』(2004年) 77pt
8位 『ピンポン』(2002年) 76pt
9位 『かもめ食堂』(2006年) 41pt
10位 『リンダ リンダ リンダ』(2005年) 35pt

妻夫木 聡(現在35歳)が、19歳の時に主演した『ウォーターボーイズ』がトップに。男子高校生によるシンクロナイズドスイミングを描いた作品で、その後シンクロフィーバーが巻き起こったことは記憶に残っている人も多いだろう。これに続いたのは、ジブリ映画『おもひでぽろぽろ』。「分数の割り算がすんなり出来た人はその後の人生もすんなりいくらしいのよ」という名セリフは、社会経験を積んだ今だからこそ、強く心に響く言葉だ。

上記は30~40代の総合ランキングだが、それぞれ過ごした青春時期は異なる。年代別で見ると、どのような違いが出るのだろうか? 30代(78人)、40代(122人)のランキング結果を見てみよう(集計方法は前述のランキングと同様)。

■30代編
1位 『ウォーターボーイズ』(2000年) 96pt
2位 『おもひでぽろぽろ』(1991年) 60pt
3位 『サマーウォーズ』(2009年) 49pt
4位 『少年時代』(1990年) 46pt
4位 『ピンポン』(2002年) 46pt

■40代編
1位 『ウォーターボーイズ』(2000年) 132pt
2位 『おもひでぽろぽろ』(1991年) 96pt
3位 『菊次郎の夏』(1999年) 83pt
4位 『少年時代』(1990年) 74pt
5位 『時をかける少女』(2006年、アニメ版) 69pt

1、2位は同じ作品。年の差があるとはいえ、特に心に残る作品は変わらないようだった。また、意外だったのは40代の5位に『時をかける少女』がランクインしている点。45歳の人なら35歳当時(2006年)での公開であるが…作品を選んだ理由も聞いたところ、「子供の頃に見た実写映画のタイトルだったので、昔を懐かしく思いました」(43歳)といった意見が。どうやら83年(主演:原田知世)、97年(主演:中本奈奈)にも実写映画化されているため、その影響があったよう。

ちなみに、回答者に当時の思い出も聞くと、以下のコメントが寄せられた。

「周りの勧めで見に行ったが期待通りだった」(『ウォーターボーイズ』/39歳)
「母と見に行った唯一の映画で、小学生の夏休みを感傷的に思い出す映画となっています」(『おもひでぽろぽろ』/36歳)
「(当時)精神的に悪かったが、この映画を観て楽になった」(『菊次郎の夏』/40歳)
「見終わった後、自分もなにかに取り組もうと思いました」(『ピンポン』/41歳)

在りし日を思い出して映画鑑賞。過ぎた時間を感じて切なくなる可能性は大きいが、そんな感傷的な夏の夜の過ごし方もオツなものではないだろうか。

(千川 武)

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