アスリート強化費がカット!

サッカーくじ・toto不振が日本スポーツの衰退を招く

2004.07.08 THU

オリンピックでは金9個、できれば二ケタ、というのがJO(日本オリンピック委員会)の目標だという。アテネの本番までは、メダルが期待できそうな選手に対しては強化費が支払われているので、選手もそれ相応の働きをすべくモチベーションが維持されるだろう。しかし、アテネ以降は選手たちの行く手に暗雲が立ちこめている。

というのも、その強化費が今年10月以降12月までの3カ月間、給付停止になってしまうのだ。選手を支援するスタッフに対する給付も、来年1月から3月までは選手1人当たりの給付対象が2人から1人になり、額も3分の2ほどに減らされてしまう。強化費カットの最大の原因は、スポーツ振興基金の主要な資金源であるトト(スポーツ振興くじ)の売り上げ不振である。

トト不振の原因の一つは、購入できる場所が限られていることである。当初、コンビニでの販売は青少年育成の視点から大反対された。しかし、売り上げが低下すると一部コンビニで購入可能となったが、遅きに失した。買いたいが、どこへ行けばいいのか分からない、という人はまだ大勢いる。また、多くの試合結果を一度に予想するという方式もネック。自分の応援するチーム以外の試合内容に詳しく関心を持つほど、ファンの視点は成熟していない。

そこで、まずすべてのコンビニで購入できるよう改める。さらに、例えばひいきチームの試合の結果のみ、前後半のスコアまで正確に当てればOK、しかし配当は少額、というような手軽な形式のくじを導入してはどうか。ピタリ当たっても配当はせいぜい数千円。応援したチームが勝って、トトも当てて、配当金で帰りに祝勝会がてらの食事を1回。これなら、ひいきチームを応援するファンの購入意欲も高まるだろう。

売上金の3分の1もが国庫に流れる、国の「やらずぼったくり」的な構造も即刻廃止してほしい。収益のすべてをスポーツ振興に投入すれば、強化費を大幅にカットしなくてもすむはずだ。

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