1リーグへ加速するプロ野球のウラ事情とは?

さらに球団合併が進行中球界再編は成功するか

2004.07.15 THU

日本プロ野球が揺れている。6月13日に突如発表された大阪近鉄とオリックスの球団合併は、選手、フロント、OB、ファンを巻き込み、さまざまな波紋を球界に投げかけた。両球団の合併は7月7日のオーナー会議にて事実上承認され、今後の焦点は2リーグ維持か、1リーグ移行かという問題に移る…と思われていた。ところがオーナー会議席上で、西武の堤義明オーナーがパ・リーグでもう1組の球団合併協議が進んでいることを明言。事態は一気に来シーズンの10球団1リーグ制導入へと傾き始めている。

この結果が騒動にさらに輪をかけた。当初から「合併を1年間凍結。もっと議論を」(ヤクルト・古田敦也会長)と12球団による2リーグ制の維持を唱えていた選手会は、話し合いの場すら持とうとしない経営陣に業を煮やし、ストの可能性を示唆。オールスターでは出場選手全員が12球団のカラーを織り込んだミサンガを身に着けプレーするなど結束を深めている。

選手OBも思いは複雑だ。名球会の山崎裕之氏は「急ぎすぎている感じがしますね。1リーグ制がプロ野球の発展、ファンの拡大につながるかは疑問。ドラフトやFAの改革、地域密着型の球団経営への道を模索するなど、もっとできることがあるのでは?」と語る。確かに堀江貴文社長率いるライブドアが近鉄買収へ名乗りを挙げるも、オーナー会議では黙殺。交渉に乗る気配はない。ファン不在、選手不在のまま経営陣が用意したシナリオ通りに事が動いている感はある。堀江社長は31歳。僕らと同じR25世代だ。球団の慢性的な赤字体質が問題なら、若い感覚による大胆な経営を見てみたい気もするのだが…。

この問題、今後は9月8日の臨時オーナー会議がターニングポイントだ。いずれにせよ、決定事項は未来へ希望を持てるものであってほしい。このゴタゴタでプロ野球そのものに見切りをつけたファンもいる。しかし、それでも野球を愛そうとするファンがいるのだから。

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