結局、アテネの工事は間に合ったの?

「大丈夫。間に合うよ」はウソではなかった模様(笑)

2004.08.26 THU

8月13日正午、オアカ・オリンピックスポーツコンプレックスの広場は閑散としていた。9時間後にはアテネ五輪の開会式が始まるとは思えないほどの静けさだった。

入場口からオリンピックスタジアムへつながる広場では、クリーニングカーが一台だけ広いスペースを行き来している。会場を区切るフェンスを積んだリフトが時々、土ボコリを巻き上げながら走り、大きな重機が一台、壊れた排水口の蓋を回収している。見るからに突貫工事で仕上げただけと思えるような会場も、人影はまばらで開会式の準備をする緊張感はない。もう、準備は完全に整ったとでも言いたげな雰囲気だ。昨年来しばしば報道されていた工事の遅れも、開幕前になって一気に解消。決して完璧とは言い難いが「やればできるじゃない」という雰囲気なのだ。

大会運営に関してもそれほど問題は噴出していない。心配されたプレスのトランスポーテーションもほとんどが許容範囲。会場間のアクセスも高速道路と五輪専用レーンを使用するために問題はない。96年アトランタ五輪の複雑さと比べれば天国みたいなもの。セキュリティーもさほど混乱することはなく、警備も02年ソルトレーク五輪ほどの物々しさはない。パトリオットが配備されたとはいっても、どこかよそ事のようなのんびりした雰囲気で、ギリシャ人を見直してしまうほどだ。

だが、各会場のキャパシティーの小ささは、各所に影響を及ぼしているといえる。メイン会場のスタジアムは収容人数が6万人弱と、00年シドニー五輪の約半分。競泳会場も狭く、カメラマンの席は50席でペン取材用に配布される入場チケットもシドニーに比べると半分ほど。テレビ取材が重視され、ペーパーメディアはますます肩身が狭くなっているというのが顕著なのだ。

観客収容能力が低くなっているため、入場券の値段も高騰している。無事開幕はしたが、五輪はテレビで観るものという傾向は、ますます強まっている。

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